相生町にある「旬香亭」へ行ってきました。
旬の料理を食べつつお酒を楽しむから、旬香亭。
知人の話では、その昔は佐藤町?かどこかにあって移転してきたそう。
いろいろ聞いたけど、昔すぎてちょっと覚えてないです。
明るくて人懐っこいお日様のような大将と女将さんの2人が、居心地の良い空間を作ってくれるので、非常に食事が楽しい。
こんな風に絵に描いた善人のような人が本当にいるんだなぁと普通に感心してしまいました。
お店は東警察署の前の道を北にちょっと入ったところにあります。
ここは一方通行が多く、迷い込むと悲惨ですが、お店自体はすぐ見つかると思います。
店の前には広い駐車場があるので、車で来ても安心。
お店は清潔で明るく綺麗。広々として天井も高いので、かなりゆっくりできます。
入口を入って左手側がカウンター席、右側がお座敷になっていて宴会ができるスペースみたい。
まずはのお通し。
海老と里芋とさやえんどう。
海老は立派で、里芋は丁寧に煮込まれていました。この里芋はブランド品のようでどこそこから仕入れた美味しいやつとの話ですが、いきなりですが忘れました。なんだけど、この里芋、めちゃくちゃ美味しかった。里芋はどちらかというと苦手なんですけど、これは甘くて美味しかった。周囲の鰹節で毛が生えたみたいになっているのも丁寧。
ヒラメ。だった気が。フグに似ていますね。
真ん中に積まれているのは、僕のお寿司の大好物「えんがわ」です。
やっぱり美味しい。
マンガリッツアポークのトンカツ。
ハンガリーの国宝に指定されている「食べられる世界遺産」です。
特筆すべきはソースで、普通のソースってどろりとしたのなんですけど、このソースはさらりとして薄い色なのです。
甘いのでみりんを混ぜているのか思わず聞いてしまったのですが、全く入ってないらしい。複数のソースを混ぜ合わせて作るとこうなるらしいのですが、このソースはオリジナリティがあっていいですね。
断面こんな感じ。脂が多く甘くて牛肉に近い質なのですが、かなりヘルシーという勝ち組の豚ですね。
あっさりしているのでトンカツの脂っこさを感じさせず、肉厚なのを食べても全然軽い。これだけずっと食べ続けたい美味しさです。
牡蠣。こんだけ並ぶと荘厳ですね。
サラダ。サラダの常識を覆す逸品。
根野菜を中心に煮込まれています。アクアパッツァに近いです。
薄くニンニクで味が調えられていて、カリフラワーが苦手な僕でもぱくぱくと食べられます。
見た目も暖色でカラフルです。
寒い冬だからこそ、こんなサラダもいいですね。
茶碗蒸し。すっぽんのスープで作られているとかなんとか。
普通の料理店だと湯のみサイズの入れ物に入っていて量が少ないのですが、ここの茶碗蒸しは小さ目の丼に入ったような巨大サイズ。食べ応えのあるボリュームです。
梅と豚肉のメンチカツ、みたいな名前の料理。
これ美味しい!
普通のメンチカツとは違って脂っこくなく、天ぷらになっているのであっさり。中の豚肉はしっかりミンチになっていて柔らかく、少しだけ赤い部分があるのでそこがまたお肉の旨味が感じられてジューシー。手でつまめる大きさなのですが、美味しいのでもう手がとまりません。
これはリピート確定。また食べたい。
珍味3つ。
これでイカの全ての部位が使われているそうです。
友人の胃袋へと消えていきました。
玉子焼き。
メニューには無いのですけど、作ってもらいました。
やっぱり料理人が作ると上手ですね。
ちなみに僕は、今年はこのお店に「おせち料理」を依頼したので、たぶんこれの出汁巻き玉子バージョンが入っているんだろうなぁ。わくわく。お正月が楽しみです。
お好み焼き。
紅生姜、沢庵の入った「遠州焼き」でした。これも美味しい。スナック感覚だけど、普通に美味しいです。
友人曰く、「必ず〆にしめ鯖のお寿司とコレを食べる」と言っていたのですが、間違いないです。
このソースも独特に美味しいのですが、大将曰く特別なことしていないB級品、とのこと。
市販のトリイソースを混ぜ合わせて作るそうなのですが、レシピ知りたい…。
料理人の作る味は興味深いですね。
お味噌汁。これはまぁ普通。
赤出汁と白味噌があるとのことで、僕は赤出汁。
最後に、穴子のお寿司。
これもふっくらしていて美味しい。味も濃すぎずあっさりしすぎずといった感じにバランスがいい。
どの料理も創意工夫があって面白く、美味しくいただけました。
最近のモダン居酒屋みたいな店は見た目が派手な料理が多いのですが、このお店のは見た目と言うより味の驚きというかそういうものが多く、シンプルな中にしっかりとデザインされた味の設計感じます。
また1つ、お気に入りのお店が増えました。
旬香亭 (割烹・小料理 / 浜松駅、遠州病院駅、第一通り駅)
夜総合点★★★★★ 5.0
■旬香亭
TEL:053-462-6220
住所:静岡県浜松市中区相生町5-2
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