ロンドン地下鉄路線図


「チューブマップ(tube map)」と呼ばれる、ロンドン地下鉄路線図。
場所から場所へとどのように行くかを簡略化して表現した「スケマティックスマップ」と呼ばれる手法の元祖です。
ロンドン地下鉄路線図 – Wikipedia
最初の路線図のデザイナーは、ヘンリー・C・ベック。
彼が図案化した路線図は、実際の地理上の特徴をほとんど捨て、おおまかなルートを色分けし、乗り換え駅をシンプルに表現しました。
地図ではなく、路線図。
この画期的なデザインは、他の多くの国の鉄道路線図にも影響を与えています。
確かに、利用者にとってはどこをどう曲がって・・・とかの情報は必要ないですよね。
目的の駅に行くには、どの線に乗り、どこで乗り換え、どこで降りればいいか。
非常にシンプルで、余分なものをとりのぞき分かりやすいです。
(参考)
↓その土地全体・いわば「世界」を把握させることのできる地図
■吉田初三郎 鳥瞰図
http://yasukawa.hamazo.tv/e2466238.html
↓距離ではなく「移動時間」という観点から描かれた地図
■もうひとつの日本地図
http://yasukawa.hamazo.tv/e2446827.html
こうしてみると、地図って本当にいろんな情報の形で作れるものですね。
地図の持つ想像力や世界観。
「ソーシャルマップ」など、物理的な空間を持たない地図情報もどんどん出てきていますが、いろいろ考えさせられます。
ちょっと地図に想いを馳せてみて、想像力の世界を楽しんでみるのも面白いものですね。
 

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