販促用資料を制作していた際、プロダクト資料の図面に書かれている記号が斜めに曲がっているのは何故か? という話になりました。美術系だと習わないのですが、工学系の人だと授業の中で『斜めに』書くように教えられたという人もいました。
この時はエネルギー系の資料だったので難解な方程式・公式の中の記号で自分でも馴染みがなさすぎて全く分かりにくいのですが、なんとなくそう書くものだとしてみんなスルーして疑問に思わなかったそうです(理系あるある)。
プロダクト以外の人でピンとこない人は、「?(リットル)」の記号を思い浮かべていただけたらと思います。なんか斜めに書いてるはず。
英語の授業でノートは筆記体で書けとなぜか言われたことあったけど、それと似たような感じでしょうか……。
ちなみに前述の「?」などは現在あまり使われず、現代デザインではリットルは大文字・立体で「L」と普通は表記しますので、これも意識してなかった人は気を付けた方が良いです。
デザイン事務所ではまず理解できないのでやらないのですが、大規模なメーカーだと「国際単位系(SI)」を意識した表記などで制作ガイドラインを定めているところも多いかと思います。
時々、「SI規定」とか「SI単位系」とか言ってる人も多いのですが、誤用です。
改めて記号表記についてどう描くのが正しいか調べていたら、国際単位系の中の規定に、
量(物理量)の記号は斜体(イタリック体)で表記し、通常は、ラテン語またはギリシャ語のアルファベット1文字である。大文字と小文字のいずれも使ってよい。量に関する追加情報は、下付き文字で、または、括弧の中に入れて、加えることができる。
という一文があるのを発見してしまいました。
何回も読んだはずなのに、スルーしてしまっている記述もよくありますよね(震え声)。
プランク定数、ボルツマン定数などの定義だけで頭が痛くなりますが、ここでの大事なところは量(quantity)を表す記号は斜体にすると覚えればいいようです。
というか、数値+単位という表記なら今までどおりと変わらないので、理解しなくてもそのままあんまり使わない記号なのかもしれないですね。
プロダクトの資料などは、誤記に特にうるさい業界ですので、こういう知識は抑えておいた方がいいですね。
■国際単位系 – Wikipedia
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