不思議に楽しい! スマホの上に乗せると音楽が流れるレコード型の紙


いま、注目は「株式会社GOCCO」という企業。
キャッチコピーが「楽しさぞくぞく開発中。」を標榜するとおり、夢のあるモノを作る会社です。
良いキャッチコピーですよね!
開発するものは哲学的というか、そうくるか!的な発想のものが多いので、眺めているだけでも楽しいです。


■楽しさぞくぞく開発中。 GOCCO.
http://goccojapan.com/
いろいろリリースされているのですが、その中でもいくつか気になるのは。

「PITシステム」という呼称で展開しているプロダクト。
ページの中では、音楽プレイヤーとしての実例が紹介されているのですが。
これは、レコード型の紙を、スマホやタブレットの上に置くと、音楽が流れはじめるというもの。
仕掛けですが、サイトの中では「弊社独自開発の特殊インクを使用した印刷物」を使用と書いてありますが、「通電能力のあるインク」を利用しているみたいです。
人間の生体電気同様にタッチパネルに反応する静電気を帯びた印刷物がスマホのタッチパネル上に乗ることによりアプリに入力操作しているようですね。
すごいな、と思うのはデザインというか、その技術の使い方。
印刷された「レコード盤」が、スマホの上に乗ると「音楽が再生される」というデザインです。
これ、ものすごく分かりやすい。
レコード盤という、レトロな音楽の再生機器。
当然、レコードプレーヤーが家に存在する人は少ないと思うのですが、そこを逆手にとって、「レコード盤を再生できる」という貴重な体験。
しかもそれが、身近で最新機器であるスマホで実現できるというのです。
これは、不思議に、楽しい。
これが普通の「紙」だったら、何も面白くない。
CDプレーヤー型だったら、まぁそこそこ。
レコード盤というところに、デザインとしての魅力を感じます。
よく考えられているというか、良い発想だなぁ。
NFCタグチップを使ったりすれば同じことができるのですが、こういう技術を使って、こういうサービス・プロダクトを作る。
クリエイティブな仕事だと思います。
正直、ちょっと悔しい。
以下のリンクは、結構興味深いインタビュー記事なので、クリエイターの人は必読です。
■技術×IT×デザイン=ドラえもん的発想力:日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/278976/062200001/
■POCARI MUSIC PLAYER(キャンペーンサイト)
http://www.lander.jp/pocariplayer_award/jp/

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