企業がマーケティングでブログやメルマガを利用しているところも多いと思うのですが。ブログやSNSは比較的アクセス解析が簡単なのですが、よく分からないのがメルマガです。ブラウザなら環境変数が取れるのですが、メールソフトの方を利用するので解析できないのが理由です。
でもブログなんかと違って、既に囲い込んでいる特定の個人にその人に合うものを送ることができるメルマガってマーケティング的には魅力的なんですよね。
そんなわけで、実際にマーケティングで言われている開封率のデータとか本当に合っているのか? マーケティングやる人って、インターネットのどこかから拾ってきた真偽のわかんないデータを引用しているんじゃねーの? という偏見から疑問がわき。
今回はネットの技術を駆使し個人が特定できるところまで調査、実際に約1万人の会員に向けて定期発信されているメルマガ(任意で登録されたメルマガ)で「誰が」「どのように」利用をしているかを解析してみました。
上の画像が、個人情報を覗いた全体の結果を図にしたものです。
メルマガ運営者が最も気になる開封率ですが、受信数に比べて開封を確認できた個人は2割に満たなかったです。つまり、読んで欲しい人数があったら、2割しか開封されない結果を踏まえて計算した人数まで集める必要がありますね。
それにしても9千人に送られたデータがインターネット回線を無駄に消費したと思うとちょっとショックです。
そして、メール内に書かれた WEB への URL をクリックした人数はわずか2%。
50人に送ってようやく1人にクリックされる計算ですね。
WEB を熟読してくれた人は、さらに半分になります。
今回はお問い合わせや資料請求などのないメール内容でコンバージョンを取得しなかったのですが、購買行動などさせるには、もっと低い数字になるかと思います。
そう考えるとメルマガ向けの内容ってロングテールのコンテンツになるかと思います。
今回は個人特定まで行っているのですが、メルマガにもよるかと思うのですが、熟読するのは企業の中の上位のポジションの人が多かったです。おそらく若い現場の人は職務に追われてメールなど読んでいる暇はなく、執務室に鎮座する役職のある人がメールを読み込める時間があるのだと思います。
またメルマガを受け取る業種は当然競合も多いのですが、情報サービス業もとりあえず多くなる傾向になりますね。
今回の数字を逆算すると、ゴールに到達するにはどのぐらいの会員数が必要かが分かります。
配信頻度やタイミングに左右されるとは思いますが、
なお今回の個人情報については破棄したので、これ以上の調査と解析は既にできないし分かりません。
メール解析には個人情報の利用方法を明記するなど、受信者に対する配慮が必要です。深く調査するなどあまりおすすめしません。
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