先日、会社説明会でデザイナー志望の学生の前で話す機会があったのですが。
その時に、「使うことになる PC は、Mac なのか Windows なのか?」という質問をされまして。
数年前だったら感じないような「違和感」のようなものを感じました。
少し前だったら、何とも思わない質問なのですが。
現在になって気になってしまうのは「クラウド」という概念が、当たり前になっているからかもしれないですね。
学生の子たちにとっては、「これから使いたいOS」なのか、それとも「今使っているからそのまま使いたいOS」なのか。
そんな感じの初々しい質問なんだと想像できます。
でもまぁ僕の答えははっきりしていて。
どっちか片方しか使えない or 使いたくない、というようなら、難しいんじゃないのかなぁ。
それでなくても「自分好みではない、相手に合わせたデザイン」なんていう仕事もすることになるのだから。
よくすごいネガティブな「自分の思うようにしかしない!」という我の通し方をする人がいるんだけど、むしろそんな狭い世界で終わらず、自分の専門分野ぐらい全部できるようになって、それで異分野には手を出さない的な貫き方をしようとしないのは、人間が小さくてカッコ悪いと思うの。
ここ最近で、デザイン業界のデジタル事業は大きく変わってきました。
業界でよく使われてきた Macintosh(マッキントッシュ)は、印刷屋さんとのフォーマットを共通させる意味でも、多く使われてきました。DTP なんかでは外せなかった機種です。
ただ、搭載されたデザイン向きのフォントはライセンス的には個人使用のみというグレーゾーンでしたが・・・。
この時代は、使用するソフトも Mac の方から先に新製品がリリースされて、その数年後に Windows 版がリリースされるという開発のされ方をするくらいの Mac 全盛期でした。
今の Adobe なんて2機種が同時にリリースされていますが、その時代からは信じられない奇跡ですよ!
後はもうシェアの問題で Windows 版が先に出るようなって。
この頃は学校もすべて Windows になってしまいました。
Mac といえば、ちょっとブログでディスれば反論のコメントが速攻で付くというくらい、少数だからこその信者みたいな心理も生まれたり。
当時は Windows と Mac は簡単にネットワーク接続できないため、家で両方使っている僕はファイルのやりとりにかなり苦労していました。ソフトも両方買わないといけないし!
今って学校ではどっちの OS 使ってるんですかね。
1年前に「デザインの授業で使う PC を選ぶのを手伝ってほしい」と言ってきた子は Windows を指定されて買っていたので、世の中は Windows になっているのだとばかり思っていました。
というわけで、とにかく Win だとか Mac だとか。
これからは手元にキーボードとディスプレイさえあれば。
ネットワークに接続した先に PC があって、その中に搭載されるのがどちらの OS なのかとか、そんなことどうでもいい時代がくるんだろうなー、と。
というか、これだけ OS 出てるのに、デザイン制作に特化した OS とかが出てこないとか、マジおかしな世界。
Mac がデザイナーに売れたんだから、こういうところがこれから売れるのかなぁとか思う。
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