LAMY、機能美の在り方。半世紀を紡ぐ筆記具デザイン


筆記具ブランドとして有名な LAMY が企画展を開催するそうです。
フランクフルトの「応用工芸博物館」で開催されていた『thinking tools展』がそれで、世界巡回展として日本でも開催されることになったとのこと。
LAMY といえば、時代に先駆けて早々と社内だけでなく外部の有名デザイナーを起用した製品を市場に投入しデザインの力で急成長した企業です。当時のドイツはバウハウスの評価が上り調子の時代で、社内デザイナーも大きく影響を受けています。
そんなバウハウスのコンセプトをどのように機能デザインに落とし込んでいくのか。そういう展示であるようですね。


■LAMYの企画展 thinking tools. | ラミー・LAMY
http://www.lamy.jp/thinkingtools.html
(参考)ラミー/Wikipedia
文房具は外観ビジュアルを愛でる物ではなく、実用に耐えうるように機能を追求する工業製品。
そのための計算と設計が、製造する上でどのように表現され、品質を維持するのか。
実際に製品は、安い途上国の工場で生産されるのではなく、品質を維持するためにドイツ国内で作られているそうですが。デザイナーを中心に使われているというのも、工業製品大国であるドイツ製品ってそうなんだろうなという気もします。
あと、あまり知られていないですけど、よく使われている「4色ボールペン」は、この LAMY が初めて販売しました。当時はセンセーショナルだったと思うのですが、今でもベストセラーとして販売されていると思うと凄いです。形式番号の「2000」という数字は、まさに「2000年(21世紀)になっても愛される製品」という意味で名づけられたのだそう。こんな予言まで残すなんて、次元の異なるかっこよさですね。

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