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そろそろ来年の手帳やカレンダーを結論づける季節。
毎年変わったカレンダーが出てきますが・・・今年はこれかな?
その名も「ななめもカレンダー」。
外見は分厚いメモ帳。
その側面がバッサリと斜めにカットされていて、断面にカレンダーが印刷されているというもの。
たったそれだけのシンプルな構造のカレンダーなのですが・・・。
「たったのそれだけ」のアイデアに、デザインの恐るべき力が宿っているわけですよ。
そのカレンダーの新しいカタチとしての機能とは──。
まずは、メモ帳とカレンダーが一緒になったということについて。
机の上のスペースを有効活用できるという点で、それだけで素晴らしい。
しかも、メモ帳は咄嗟に必要になるものなので。
無意識のうちに常に視界に入るように角度を整えられる卓上カレンダーと一体化しているのは、見つけやすく手に取りやすくいいですね!
そして、断面にカレンダーが印刷されているということについて。
垂直だと見えづらいから、当然この角度。
しかし。
メモ張を使って破いているうちに、紙面がどんどん減っていってカレンダーが読めなくなってしまうのでは?
という疑問が誰もが思うことだと思う。
なぜなら僕も思うから。
というか、カレンダーなのに何でそんな心配しなくてはならんのだ。
どんなデザインで解決しているかというと・・・?
メモ張が減っても、切断面の面積がすり減っていっても、カレンダーはメモ帳の水平面にそのまま印刷されているのだ!(どーん)
なるほどと思うのは、その立体的な設計力。すなわちデザイン。
一枚一枚に少しづつ減ったカレンダーを印刷する必要があるわけではなく。全部同じ柄を印刷しておけばいいわけで。
それを斜めにカットすれば、自然に上手に印刷面が続いたカレンダーになっているというわけ。金太郎飴のルールですね。
コスト面め技術も考えた、地味に良い設計力ですね。プロダクトデザインの鑑。
単純なアイデアで既存の概念を一気に塗り替える。素晴らしい。
この「ななめもカレンダー」、日本文具大賞も受賞しているそうです。
これは勉強がてらにひとつ購入しておきたいアイテムですね。
■2015年度「ななめもカレンダー」シリーズのご紹介|広告文具
http://www.koukoku-bungu.jp/vol020.html
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