「体にフィットするソファ」。
無印良品が販売している微粒子ビーズ(細かい発泡ビーズ)を使った、ソファというよりクッションです。
少し前にこの商品がネットで爆発的に広まるという事象が起こりました。
ネットを中心にクチコミで座り心地が良さが伝わったこともあるのですが、その「座り心地良さ」を伝えるユニークなキーワードが広まった理由だと言われています。
そのキャッチ―な言葉というのが──。
「人間を駄目にするソファ」
あまりの座り心地の気持ちよさに、立ち上がりたくなりずっと寝ていたくなるという意味で一般人が何気なくブログか Twitter で呟いた言葉だと思うのですが、このキーワードがソファの機能を分かりやすく伝える結果に繋がり、クチコミで次々に広まることになりました。
※ちなみに無印の実店舗でも商品名ではなく「人間を駄目にするソファをください」で通用するそうです。
広まる経緯として注目するのは、キーワードが独り歩きして広まったということではなく。
散見されていた「ダメ人間的ソファ」が、大型匿名掲示板が取り上げたことで初めて広まったというところです。
つまり結局のところ、トラフィックを集めたサイトに掲載されない限りバズ効果は見込めないと分析できますね。
オリジナルよりコピーを集めたサイトの方が強いインターネットの世界って・・・。
以降、頻繁にネット界隈に話題として登場しています。
■体にフィットするソファ・本体 幅65×奥行65×高さ43cm | 無印良品ネットストア
http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4934761049182
■人をダメにするソファの「ダメされ度」早見表
https://twitter.com/emi_haha/status/453671440378638336/photo/1
このプロダクトをデザインしたのは、工業デザイナーの柴田 文江さん。女性です。
■柴田文江 – Wikipedia
ちなみに「ヘルプマーク」のデザインやオムロンの体温計のプロダクトデザインなどが有名です。
「女性らしい優しく柔らかいデザイン」というのが特徴になっていて、女性向きの家電も多く手掛けています。キッチン周りは女性が扱うことが多いので、女性向きというアプローチは考え方としては合ってそうですね。
哲学的なところは僕の大好物であるので、インタビュー記事なども面白いです。
女性の工業デザイナーの作品が世の中には少ないような気がしているので、今後も注目したいですね。
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