フランスのニース市には「ル・ラザレ」という遺跡があるのですが、そこの住居跡から発掘された石器製作過程が、人の言語システムと全く同じだったことが文化分析学者から発表されたことがありました。
人の言語システムとは、音素─形態素─文 となっていて、ある概念「concept(コンセプト)」、ある意味「semantics(セマンティクス)」により形態素を配列し、意味のある文を作り出すことです。
これが石器に見られる、薄利単位─構成要素─構成体というシステムに似通っており、組み合わせの規則が酷似しているそうです。
この仮説により、人類は13万年前には現代言語と同様の構造を持つ言語が存在していた、そしてアイテムを作るという仮定を言語と同様の構造により行ってきたと考えられます。
人類は、農耕の時代、産業の時代、そしていま現在の情報の時代・・・と、それぞれの時代に「必然」に合わせて道具を創造してきました。
その大脳が求める必要性の概念を満足させる機能・構造・形・色・質感などが言葉と似ていたとしても不思議はありません。
その言葉──ものを創造する思考、行為、創造されたアイテムそのものを総称したものが「design(デザイン)」です。
僕らは、その概念を作り出す仕事をしています。
そんなプライド。
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