考えて作りなおしたデザインが豊かさと美しさを失うというパラダイムにカウンター


最近あんまりデザインのこと書いてないので、なんか書いてみようと思いまーす。
僕は認知心理学をデザイン理論の教科書としているのですが、建築業界・都市計画のクリストファー・アレグザンダー(Christopher Alexander)のパターンランゲージ理論なども、デザインの古典として面白いと思います。提唱した内容としては次の3つが有名。
「形の合成に関するノート(1964年)」
「都市はツリーではない(1965年)」
「パタン・ランゲージ(1977年)」
アレグザンダーは、都市計画を考察したデザイン理論を多く提唱しています。ハーバード大で建築学を学んだ人なので、ベースは建築家で都市計画のスペシャリスト。コミュニケーションデザイン専攻など修学した人でも、一分野として学んでいるんではないかと思います。コミュニティや施工・インテリアに関するパターンを分析し、体系化したことで建築家たちにとっては有名みたい。
発祥は建築分野なのですが、今ではあらゆるクリエイティブのデザイン理論として、様々な業界で考察・実践されています。


代表的な論文である「都市はツリーではない(原文:A CITY IS NOT A TREE)」は公式サイトでも読むことができます。
■Archives: The City is Not a Tree|Official website for Alexander’s Pattern Language(英語)
http://www.patternlanguage.com/archive/cityisnotatree.html
読むのがメンドーな人に3行で説明すると、

  • 頻繁に出現する意匠を「パターン」とし、それを組み合わせて「言語」とし、成果物を共有できるようにする
  • 長期的・自然発生で生まれた都市と短期で人工的に作られた都市はシステムが違うが、人は全てツリー構造のような数学的手法で捉えてしまっている

あ、2行で説明できた。
アレグザンダーの理論は、それ自体は革新的な気づきなのですが思考すると難解で、いろんな著名人の方が研究を重ね独自の理論を展開していたりします。
デザイナーや建築家を軽くディスってくるアレグザンダーの理論に対して、どのように反論しているか or 迎合しているかを読み解くという関連本を読む楽しさもあります。名作映画のスピンオフを観ている観たい。

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