空の向こうに霞めばブランドデザインが振り返る


ニフティが創立30周年を記念して公開した「The History of NIFTY」という30年の歴史を振り返る社史コンテンツが興味深い。
僕はニフティの世代らしいのだけど、実は「パソコン通信」を知らない層。
僕のインターネットは普通の人とは違って、なんかコンテンツ作成できるよ、え? なにそれ面白そう、みたいなところから始まっているので、物理的な距離を超えた会話とか、他社の情報の閲覧とかそんな概念じゃなく。
ただ単に「作ったものを誰かに見てもらえる」でした。
(その時に面白がって作ったサイトが勝手に Yahoo の中の人にピックアップされて記事になったことで広まり、周りにチヤホヤされて今に至る)


なので今でもパソコン通信ってなんのことだか分からない。
ちなみに「Windows」は学校で、友人が「Windows できるようにならないと将来やばい」みたいな話をしていて、初見で誰もがたぶん思うであろう次のことを思ってた。
「Windows? 窓ってなんだ? 変なネーミングの製品だけど窓でなにするんだろ」
とか思ったことは覚えてる。
友人に説明してもらっても「OS(オペレーションシステム)」の概念が分からなくて、パソコンはパソコンなのにウインドウズとどう違うんだろ、と不思議に思ってた。ちなみに友人も説明に四苦八苦してた。
Macintosh は当時は「Apple」という名前の方が浸透してたような。
DTP をする人が便利だから使ってるかんじで、とてもダサい。
それからニフティの力でインターネットが広まり…とはならずに、エロの力で広まって
エロってすごいですね。
エロがなかったらインターネットがここまで爆発的に広まってないと思うと、エロがおこす進化の奇跡に人間の可能性の無限さを感じずにはいられないです。
あれ? ニフティってなんかしたっけ。
そんなかんじにノスタルジィに溢れたニフティの30年史。
僕にとっての「ニフティ」は存在感の無い過ぎ去った季節のようにも思える。
ただ、この特設サイトは見せ方が面白いなと思って、いろいろ貪りたい欲があります。
「社史」というコンテンツである以上、タイムラインとしての可視化になるのだけど、タブレットなどの新しい端末に対応させるためのスタイルになってて。
時代を牽引した(らしい)企業だからこそ、次の時代の WEB構成を提案したいという気概を感じる。

cNIFTY Corporation
■THE HISTORY OF NIFTY
http://ourhistory.nifty.co.jp/
本来、社内史として配られるコンテンツのような気もしますが、それは時代。
WEB としてプライベートな部分を削除して公開しているようです。
インタビュー記事も、なんだか熱い。
ブランドというのは歴史ではなく、こういう積み重ねた可視化のデザインだと感じる。
失速した感のある企業でも、こういうサイトを作れる熱や爆発力があると感じられるのは刺激になりますね。
■新入社員はNIFTY-Serveを知らぬ世代、30周年記念の「社史」で共有するニフティの歴史・我々の歴史 – INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/interview/20160216_743522.html

コメント

タイトルとURLをコピーしました