グローバル化した現代の名刺デザイン(外国企業向き)を変革する


働き方改革が叫ばれる昨今ですが、友人から「ウチで使ってる Sansan マジ便利」とメッセージをいただき、晴れて今月から自分の会社でも名刺管理システム Sansan が導入されました。
サイボウズ・クラウドに比べると月額3万円は若干高価なようにも思いますが…社員(アカウント)数に左右されない費用形態なので、社員が多ければ多いほどコスト的に安価な気もします。
僕の部署では社内のクリエイティブ全般の他に、他部署の業務をサポートする意味でブランディングや業務効率化も含まれているのですが、業務を楽にして余計な仕事をさせないことを実現するツールとしても確かに面白い名刺管理サービスのシステムです。
サービスを作ろうとしてどこも似たり寄ったりになるのが世の常ですが、Sansan の場合は名刺管理そのものというより、不随する機能が「なるほど」というものが多く、そちらの方を使ってみたくなるのですよね。経営陣へのプレゼン時にも、やはりそちらのほうが興味を持たれていました。


他社でも良いサービスに触れるのは、自分の「気づき」になり勉強になりますね。
僕も改めてこういう視点をもってのシステムや企画・サービスというのを取り入れていこうと思います。
ということで、ここから本題。
外国企業取引先の名刺を眺めていて、いろんな姓名表記があるのですが、日本式の名刺システムに落とし込もうとする時に、どう入力対応するものなのかな、と改めて疑問に思いました。
日本の名前の表記である「姓→名」という順番が、ヨーロッパとは逆という問題は、それぞれの文化の違いなので、とくに問題視する必要はないと思います。
ただ気づきとして、日本企業の名刺管理システムだと「性」「名」という項目しかないわけで、グローバル展開する企業が多い現代で、この柔軟性のないシステムはダメだなぁと思ったのがひとつ。
もうひとつは、デザイン側の問題提起で、姓名が分かりづらい名刺の書き方をするより、どこからどこまで姓名なのかわかりやすい名刺の表記デザインというのもこれからの時代に必要かな、と思いました。
例えば、中華系で多い漢字3文字の「朴長青」のような名前。
タイではニックネームで呼ぶ習慣とか、インドネシアとかだとファミリーネームが無いのとかいろんな文化がりますね。
ベトナムの方の「グエン ロック トゥン」のような名前。
ミドルネームの入った欧州系、夫婦別姓の国での表記。
どちらがファミリーネームなのか、どこまでなのかが日本人には分からず混乱することが多いです。
これを名刺のデザインで、分かりやすく解決してあげるのもこれからのデザインだな、とふと思いました。
文字の区切りによく使われる記号として、「・(中黒)」「.(ピリオド)」「-(ハイフン)」「=(イコール)」あと空白スペースなどがあるのですが。
これらをうまく使い分け、デザインの原則を用いて、初見で姓名の区切りと「姓」の部分がどれかが分かるような書き方が良いのかなと思います。
例えば、
David. Lee-SEONG
のような書き方になりますね。
見た目ビジュアルの奇をてらう名刺デザインが多い中、少しは「伝わること」を考えた、人に優しくなるデザインだと思います。
時代の移り変わりに沿うように、設計という本来の意味でのデザインを考えなおすのもいいですね。

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