希望と幸福。前職浜松本社に飾られたアートの正体。


〇〇〇〇メディアラボの片隅には、こんな大胆な色使いの「犬」と「猫」の2枚のポップアートがあります。
「誰の絵?」ともよく聞かれるので、このへんでまとめておきます。
この絵を描いたアーティストは、ロメロ・ブリットRomero Britto)。
ブラジルの北東部レシフェという港湾都市生まれ、現在アメリカ在住の 49歳。
ここ最近の仕事では、2010年サッカーワールドカップ南アフリカ大会の公認アーティストとしてクリエイティブを展開しました。
ブラジルを代表するトップアーティストとして、2014年ワールドカップブラジル大会関連の席でも姿を見かけることは多く、また去年のリオのカーニバルでは、彼を題材としたサンバの曲まで作られるほど。
彼を一躍有名にしたのはペプシコーラの広告(1995)やアブソルート・ウォッカの広告(1989)でしたが、世界を驚愕させたのはディズニーとの仕事。ブリットはディズニーキャラクターの顔にペイントを施すことが許可されたという名誉で、歴史上、類まれなアーティストとして世界をセンセーショナルを巻き起こしました。
世界的に有名なのだけれど、日本では未だブレイクしていないアーティストの絵を飾っているというのも、常に先を行く・前を歩くという社風の前職を象徴しているコレクションともえいるのかも・・・。


治安の悪いこの街で 8歳から描き始めたロメロ・ブリットは、14歳の時に巨匠の多かった渡欧、油絵の勉強をしながら美術館をめぐる旅を続けて絵を描き続けたといいます。
20代最初の若さでイギリス、ドイツ、スウェーデンと個展を開き、スウェーデン王室が作品を購入するまでの評価に。
23歳になってからは当時ポップアートが一世を風靡していた唯一の場所であるアメリカを本拠地にすることを決意し渡米、各大陸で個展を開き、その後の大手メーカーの広告で世界各地でブレイクします。
彼の作品は、原色に近い鮮やかな色をアグレッシブに使った配色とデザインのポップアート。
各カラーは黒のコントラストで大胆に力強く分断され、無垢な子供が描いたようなパターンで表現されています。
明るく派手な色は見る人を元気にさせ、その可愛らしいタッチと柔らかさは思わず笑顔にさせてくれます。
見る人を幸福にし希望を与えてくれるアート。ロメロ・ブリットの作品には、そんな評価が付いてきます。
そのルーツはキュピズム。
キュピズムはピカソによって創始された現代美術の一つの流れで、たくさんの角度から見た対象を捉えて1面で表現するというものです。ロジックはあるのですが感覚的で、その難解さから多くのアーティストのチャレンジを生み、彫刻・写真・建築・デザインなどありとあらゆる分野にまで派生。
ビジュアル的には奇をてらったような不思議さと奇抜で人目をひくものですが、その設計思想には時間の流れや空間などを表現しようとした意味があります。
最後にロメロ・ブリットのファンというか作品の所有者。
マイケル・ジョーダン、アーノルド・シュワルツェネッガーなど、人気スポーツ選手やハリウッドスターなどがコレクターとして名を連ねています。
ROMERO BRITTO(公式サイト)
http://www.britto.com/
#彼の作品や作風が感じることができます
Romero Britto – Wikipedia(英語)
http://en.wikipedia.org/wiki/Romero_Britto
#彼のそうそうたる経歴を見ることができます

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