浜松で時を刻み始めた時計「SESSA」/浜松出身デザイナーの芸術品


今年の出来事はやっぱり「家を建てたこと」。
僕自身が手に入れた、かりそめではない僕自身の「自分の居場所」ができたことは、なんだか他人ばかりの世界にようやくマーキングできたような、そんな感じ方もします。
帰る場所が無ければ流されることもできたのだけど。
帰れる場所があるのだから、僕は行こう。
そして、新築一軒家なので、やっぱり記念に何かを買っておこうと。
樹木なんかが一緒に育っていくという意味で都合がいいのだけど。
でもこれからのことを考えると、枯れそうだし。
というわけで、壁時計を買おうと思う。
同じ時を刻んでいく。時をこえていく。いいと思う。
そして壁時計といったら、みんな思い浮かべるのはジョージ・ネルソンとかなんだと思うけど。
僕が思い浮かべたのは、海外で活躍する浜松出身のインテリアデザイナー加藤孝志さん。
その作品「SESSA(セッサ) Lemnos 」です。

この時計は、ちょっと高級感のあるウォールナットの時計版の周りにアクリル板があり、そこに時刻の数字が描かれているというもの。長針短針が見極めづらいデザイン時計が多い中、この時計は遠くからでもすごく見やすい。
そして、アクリル板の上に描かれた数字が、壁に影になって落ちて、なんともいえない雰囲気を醸し出すという至極の一品なのです。
浜松に生まれ、
浜松に住むからこそ、
この時計。
デザイナーの加藤孝志さんの経歴は、以下の通り。

Takashi Kato (加藤孝志)
1952年浜松に生まれる。1980年よりクロック、ステーショナリーのデザインを開始。1983年にはイッセイミヤケ・ボディワークス、ブライアン・イーノなどの展覧会の空間構成デザインを手掛ける。2004年、丸の内OAZOのレストランAmalfiMODERNAのインテリアデザイン。プロダクトデザインでは、1996年にはスイス・ALFEX社にてウォッチデザインを、2000年からフランスLEXON社のステーショナリーデザインを開始。グッドデザイン賞受賞多数他、ニューヨーク・クーパーヒューイット美術館などにパーマネントコレクションがある。

そんな素晴らしい時計、僕にプレゼントしたいと思う人は、結構いると思っています。
だって、みんな優しいから。

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