宅内にメディアサーバ機器集中設置場「俺のデータセンター」


注文住宅での最大のメリットは、自分のライフスタイルに合わせて自由自在に間取りや設備を決めることができること。
僕の場合は、仕事がしやすいようにいろいろと自分の考えを入れました。
クリエイティブにとって大切な、サーバ置き場なども作りました。
ここは、通気性が良く24時間電子機器を稼働させることができて、電源も確保されていて、かつメンテナンスがしやすい場所、という定義です。LANケーブルとかも。
最近の住宅メーカーや電気設備業界では、たぶん「宅内機器集中設置箇所」や「マルチメディア集合設備ボックス」などと呼んでいるものになります。


ウチの場合、扉をつけて隠さなかった(部屋にしなかった)ので、「サーバールーム」と呼称できないのですが。
扉をつけなかった理由は通気性とエアコンを設置するまでしたくなかったこと、それから全面ガラスの扉が良かったのですが重くて設置が難しいこと、値段が高かったことがあります。
サーバー収納スペースの他に作業スペースを取ると意外に面積を取るので、玄関ロビー近くの廊下に面する壁面にして、廊下がそのまま作業スペースになるような設計にしました。
玄関に近い位置が良いと判断したのは、家の出入りの際にインジケーターの光り方で稼働状況を目視できること、全館床暖房のため少しでも熱くならない場所ということで決めました。
また、冷却ファンの風切り音が気になる時がありますので、普段は人気のないエントランス奥というのは良い場所だと思います。

まだ全然整理してないので恥ずかしいけど、情報系機器を山積みしている場所。プライベートなデータセンターです。
図面上は、横が 2.06m、奥行きが1m だったと思います(たぶん)。
高さは天井に合わせているだけなので寸法が手元にないのですが、脚立を使えば上段に手が届くくらいの高さです。
2mちょっとの棚板はサイズに合わせて作ってもらったもので、横の壁にある留め具の上に乗せることで高さを変更できる、自在棚になっています。
この自在棚の制作は当然オプション扱いになるのですが、4枚の棚板を含めて一式 39,400円という施工費になっています。
棚板は自重でしならないように厚めのものにしてもらったのですが、中央部分が経年劣化でしなってくると思うので、今後真ん中につっかえ棚を縦に入れようかと思っています。
なので、現状重いサーバーや遠隔操作できる PC マシンなどを床近くに置いています。

写真ではメンテナンス用にキーボードを差して液晶モニタも置いていますが、基本、回線を通じて操作する端末を想定。
家の中ではノートPCだけ。それを持ち歩き、必要になったらコンソールもしくは X Window System などを経由して触るようにしています。最近だと iPad からも触れるので便利です!
構築前は回線経由だと操作するのにタイムラグがあって仕事には難しいかな、と思っていたのですが、割と快適に使えます。
ただ、Adobe系ツールなど描画系はスクリーンの描写速度・反応が追い付かないので、ちょっと難しい。
PC や サーバーのメンテナンス環境で一番良いのは、背面のケーブルなどを繋ぎなおすなど、扱いやすいように、後ろ側にも扉があり、作業スペースがあるような空間だと思います。よくあるデータセンターの作りですね。折角だからなんとかその環境になるように図面をいろいろひいたのですが、間取りの関係で最終的に諦めました。部屋の真ん中にサーバーラックがあるのと同じ状況になるのですが、どうしても快適な居住スペースを邪魔するので実現できませんでした。
ちなみにLANケーブルの埋め込みなどは、間取りが決まった後、照明スイッチやコンセントの位置を決めるタイミングで決めることになります。

端末が集中する場所なので、ネットワークも集中しています。
無線LAN を最初から用意する構想でしたが、ウチは3階建てのため、無線の中継ポイントを配置できるように主要な部屋に LANケーブルのコネクタを配置しました。
結果的に正解で、パワーのある無線を購入したのに電波は3階まで全く届かなかったので、大活躍しています。
屋外から引き込んだ光回線を、ここに置いたメインルーターを経由し、このパネルから各部屋に有線LANで信号を送ります。
建築の段階で既に配線を済ませておくことで、ケーブルが邪魔にならないようにできます。
また、ホームネットワークに繋がるコネクタもここにあり、あちこち見て回らなくてもメンテナンスを集中して行うことができます。

引き渡し後も出張中だったため、ネットを開通させるのが2か月後だったのですが。
NTT の回線工事をしたところ、パネルの形がいきなり変わっていてびっくり。
パネルの形が変わることもびっくりなのですが、ラベルの付いた板片をそのまま移行できるような設計になっているのですね。
これは最初から設計していないと各社が共通仕様にできない部分なので、業界内での仕様決めが進んでいるのだな、と感心しました。

実家を光回線に変えた時は無線ルーター付だったのに、ウチに設置されたのは DSU のみ。なんでだ?
たぶん、光電話を申し込まなかったからだと思うけど・・・。
携帯電話があるから、自宅電話いらないかな、と思ってそういう契約にしたのだけど、どうなんでしょうね・・・。
いまどきの人は、自宅電話の契約をどうしてるんだろ?
将来的に事務所を持ったりしたら、FAX とか必要だから電話回線が必要そうだけど。

ギガネットワーク構築するために、カテゴリー 5e ではなく、わざわざカテゴリー6 の1メートルを購入して揃えました。
あさはかな知識なんだけど、隣の機器に繋げるのに、なんで 1メートル以上の長さが必要なんだろ?

スイッチングハブは昔から使ってた外装が金属製でギガ回線を使うとインジケーター表示で分かるやつが良かったのだけど店に在庫が無かったので、とりあえず格安のやつを購入。

残りのどうでもいいラインは、カテゴリー5 を 100円ショップで買占め。
在庫全部買占めしたけど、まだ足りない・・・。また買占めないと。
しかし、LANケーブルが 100円で購入できるなんて、良い時代になったものですね。
また、十分なコンセントの量を確保してあるので、機器の増設などにも対応できるようにしてあります。
旧時代からの小さな容量の HDD 群、通称「ドウタース」もここに配置してあり、過去の成果物や写真素材などが、出張先からも取り出せるようにしてあります。
写真素材などは CD にして数百枚あり CDチェンジャーが必要だったのですが、現代では RAID の HDD に入れておけばいいので非常に取り出しやすいです。後は検索システムみたいなのが構築できれば、探す手間も省けるというものですけど・・・。

ちなみにこの場所は、玄関から入り、さらに内鍵を開けないと入れない場所にあります。
ドアの向こう側で青く光っているのが、制作用のハイパワーPCです。
今は遠隔でしか触る機会がないため、この場所に並べて置いてあります。
実家から移動してきた、外に向けたサーバがまだ構築できていないので再稼働していないので、HDD が動かなくなる前に早く電源を入れたいところですが・・・。
ホームネットワークを構築してしまえば生活も仕事も便利になる上、面白いこともできるので、今からネットワークを勉強して作るのが楽しみです。
デザイナーズハウス
WEB内覧会|他の部屋の写真はこちらから

コメント

タイトルとURLをコピーしました