吹き抜けのライティングデザイン。空間と光を美しく感じる設計


家にいる時に、一番居る時間が長いと思われるリビング。
ここの照明計画は力を入れたいところです。
ウチは吹き抜けにしたのでペンダントライトを天井からぶら下げるというのが普通なところ、何もぶら下げませんでした。
これは計画的。ただの空間が上にあるだけです。リビングに寝転がると、上には何もない空間が広がってて気持ち良い。
ペンダントライトにしないライティングデザインの秘密は、この記事の最後の方にイラスト付きで説明します。



窓につけたバーチカルブラインドの縦のラインが、空間を広く見せてくれる相乗効果。

吹き抜けの天井には、こんな LED ダウンライトが埋め込まれています。
この高気密 LED ダウンライト、1つで3万円ぐらいする生意気なくらいちょっと高価なもの。
リビングだけは少しお財布の紐が緩みました・・・。
この LED ダウンライト、「昼白色」と「電球色」の2色に切り替えができる他、0%~100%に明るさが調光できるという、ライティングが気分でいじり放題できるモノなのです。

昼間の明るい時は、吹き抜けの窓からの自然光で。直射日光ではないので身体にやさしい。

昼白色。明度が充分で気分がシャキっとします。色がはっきりと判別できるので、仕事する時にも最適。

電球色。眩しくないので身体がストレスを感じず、リラックスできます。色が分かりづらくなるので仕事には不向きですが、球形やリラックスしたい時などに最適。

これを、壁にある、このコントローラーから操作します。
完全な照明計画ならリモコンボックスを付けて、ワンタッチで部屋中全ての照明をプログラムで変更するというのもできるのですが、さすがにそこまでやりませんでした。

ブラケット側の間接照明の明度を現すスリット内の灯りが、良い感じ。これ分かりやすくて良いデザインですね。
このスイッチ関連、スムーズにできていたばかりではなく、出張から帰ってきて実際に住み始めたら、このスイッチが無い状態でびっくりしました。天井のダウンライトに高機能なものが付いているのに、それを操作するスイッチが無いという。
それでクレームを入れて、後付けでスイッチが追加されています。問題があったのは残念だったけど、大きな工事をすることがなくちゃんと希望通りになったというのが不幸中の幸い。
これから家を建てる人は、途中経過を確認するのは当然、細かいところをチェックした方がいいですよ!
とにかくこのスイッチで、部屋中に点在する各照明をON/OFFして、自分が望むスタイルの照明に気分次第でできるようにしてあります。
で、一般の家屋のように、ペンダントライトにしなかった理由ですが・・・。
このLEDダウンライトは、通常の照射角とは違い、「集光タイプ」と呼ばれるものになっています。
通常のものが光を拡散させて、部屋中を明るくしているのに対し、この集光タイプはスポットライトのように、光を集約して狙ったところを照らす仕様になっています。

一般のペンダントライトが光を照らすと、こんな感じ。
床や天井も含めて、部屋中がまんべんなく照らされます。

通常の LED ダウンライトの場合。
部屋を大きく照らしますが、一番明るいのは天井部分です。
ペンダントライトにした方がマシですね。

集光タイプのダウンライト LED の場合。
必要な部分を照らし、それ以外は薄暗いままです。
こうすると、天井や部屋の隅のほうに奥行きが出て、部屋が広く見えます。
周囲のインテリアにも立体的な光と影ができて綺麗で、必要以上に明るくしないので薄暗さで身体もリラックスできます。
こんな風な空間デザインにしてみました。
部屋の隅などに灯りが足りないな、と思ったらフロアライトを点けることで大丈夫です。
少し奇抜に思われるかもですが、これからはこういう手法がブームというか主流になってくると思います。
生活を豊かに、という心理デザイン的にも「1室1灯」という生活よりはベネフィットが多いように思うのです。
光をアクセントにした部屋の計画も楽しいですね。
デザイナーズハウス
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