いよいよ今週末から開催される、街中の食のイベント「Hamamatsu Brand Food Fes(浜松ブランドフードフェスティバル)」。
ブランドフードフェスとは、街中の飲食店によるイベントで、期間中は浜松ブランドの食材「鱧(はも)」「冬瓜(とうがん)」「鰻(うなぎ)」などを使った料理を、お得な値段で楽しむことができるというものです。
このイベントのために用意されたオリジナルレシピにして特別メニュー。しかも店舗で同じ食材を使っていても、食材に対するアプローチの仕方が違うので、その店独特の「料理哲学」というか、味に対する考え方がわかってしまうというスゴい企画なのです。
この機会に『お気に入りの店』で再確認するもよし、『行ったことのないお店』で味や雰囲気を確認するのもよし。
値段も「1,500円」「3,150円」「5,250円」(全て税込)と決まっているので、高そうだから入りづらい店というのも無く、お財布を気にせず気楽に舌鼓をうてちゃうというステキイベントなのです。
これはもう、街中大盛り上がりですよ!
参加店舗20店の中から「何を食べようかなぁ」と悩むところなのですが、一足先に先日、限定メニューの試食会に参加してきたので、参考までに、そのレポートなどを。
(並び順は、公式サイトで紹介されている順番です)
01■旬の料理 あまの
※ランチ ※ディナー
【浜松野菜と名残り鱧鍋】
いきなりですが、1,500円なのに鍋が食べられちゃうという。
「名残り鱧」というのは、鱧はこれからの季節に段々と数が少なくなってくるので、それで「名残」なのだそうです。秋に入ってくると鱧+松茸という鍋がおいしく食べられる主流。
遠州産の鱧を使っていて、その骨と頭を使って潮をとり、浜松産の冬瓜を含め煮にし、さらに餡をかけたものだそうです。鱧・松茸・冬瓜が相性バツグンなんだとか。どれも高級食材なので相性考えて食べたことなかったですが、確かにシンプルで胃に染み渡るような感覚の料理です。
3,150円のコースになると鱧湯引きや天ぷらが付き、5,250円のコースになるとそれにさらに鱧の照り焼きが付いてくるみたい。鱧のフルコースですね。この高級コースだと、松茸が鍋に入ってるそう。
この高級食材のコラボ、食べてみたいですね!
■旬の料理 あまの
住所:浜松市中区肴町313-12 Yビル 1F
TEL:053-451-0700
営業:昼/11:45?13:30 夜/17:00~23:00(L.O.22:00)
休日:日曜日
席数:カウンター7席 座席24席
URL:http://www11.plala.or.jp/munechan/
02■懐石 kappo BIMI 桝形(ますがた)
※ランチ前日予約 ※ディナー前日予約
【鱧と夏ふぐのコラーゲン寄せ】
見た目にも涼しげなゼリー状のところは、鱧の出汁とすっぽんスープ。この中には浜名湖の「才巻海老(さいまきえび)」、甘いトウモロコシで有名な森町の「甘々娘」などと夏野菜が詰まっています。地域の美味しい食材 100% で構成された創作料理という感じです。
試食会では夏フグの入荷が無くて急遽金目鯛でしたので、写真とはちょっと違った料理になるみたい。
ちょっともったいないけど、ぷるぷるコラーゲンを崩して、夏ふぐの身に巻いて、ねぎと一緒に食べるというのがオススメ。書いててヨダレ出てきた。
赤い点々のところは梅肉ソースで、これにつけてちょっと味を変えて楽しめます。
僕は何度も通っているのですが、料亭「桝形」の姉妹店なので、食材の仕入れ先が料亭で使うものと一緒というお店なので、間違いの無い店ですね。カウンター形式なので1人や少人数でも入りやすく、「ちょっとランチに良いもの食べたいけど、さすがに料亭は入りづらい」という、僕のようなグルメ初心者にも優しいお店で入りやすいです。
サッカー日本代表選手などもよく来るお店なので、お店で遭遇できるかもね。
(このブログの過去記事)
・2012/07/23 BIMI桝形と高級食材
・2012/01/27 天然クエ鍋 – 懐石kappo BIMI桝形
・2012/01/09 昨年の年末
・2011/12/06 とらふぐ懐石
・2011/11/08 桝形でクエ鍋
・2011/11/05 BIMI 桝形
・2011/10/20 せごどん
お土産にお店で買える「すっぽん生キャラメル」も珍しくて良いよ!
■懐石 kappo BIMI 桝形
住所:浜松市中区肴町322?1 ぬい屋ビル1F
TEL:053?458?6666
営業:昼/11:30?14:00 夜/17:00?24:00(ラストオーダー21:00)
休日:不定休
席数:カウンター12席 座席8席
03■日本料理 すっぽん 繁松
※ディナー前日予約
「鱧おためしコース」(3,150円)として、炙り鱧、鱧と冬瓜の葛煮、鱧寿司という3種類の料理になってるそう。1本の鱧からちょうどとれる無駄のない料理だそうです。「お試し」というよりは、「鱧まるごと食べ尽くせる」という気持ちで食べられそう。
オススメは「鱧のあぶり」。普通は湯切りをして梅肉醤油で食べるというものなんですけど、今の鱧はまだ脂がのっているので炭火であぶったものがサッパリしてよいそうです。これは僕も食べてみましたが、パリパリとした食感もあり香ばしく、新感覚の食べ方でした。ちょっと鱧に飽きてきたという方にもオススメです。普通に塩を軽く振ってあるだけとのことですが、鱧って味が無いようで実はこんなに味があるのですね。ちょっとビックリしました。鰻の白焼きが好きな人は、これに是非チャレンジしてほしい。
鱧と冬瓜の葛煮の方は、鱧の出汁なのはモチロン、冬瓜や椎茸と一緒に、なぜかトマト。このトマトがまた甘く酸味もあってなかなか合います。
また本来はスッポンのお店なので、一緒にこれも楽しんじゃいました。
舞阪の養殖場のすっぽんで、酒と昆布と水ですっぽんの出汁を出して、生姜と薄口醤油で食べます。
すっぽんは夏から秋にかけてが成長期で、だんだんと、餌を食べ終わって冬眠に入っていく時期なのだそうです。つまり栄養がフルチャージされているので、一番美味しいらしい。スッポン博士ですね!
全体的に料理のアクセントというか、セオリーを踏襲しつつ、ちょっとだけ捻りを加えてあるところが面白かった。お客様にどう美味しく食べてるかを常に考えているような人なのだと思います。まだお店に行ったことないけど、今度行ってメニューを制覇してみたい。
■日本料理 すっぽん 繁松
住所:浜松市中区千歳町58?1
TEL:053?453?2591
営業:昼/前日までの予約 12:00?14:00 夜/前日までの予約 17:00?22:30
休日:日曜日・祝祭日
席数:カウンター10席 座席30席
■酒肴遊善 座房(ざぼう)
※ディナー前日予約
【鱧と冬瓜の冷しちり】
鱧の出汁からとったジュレがかかった、見た目にも涼しいメニューでした。
ところどころ見える黒いジュレは、アクセントの自家製のジュレらしいのですが、ちょっと材料が聞き取れず。
ポン酢ベースでもあるので、さっぱりしてて猛暑にも食べやすく食欲がわきそうな味。女性は酢が大好きだと思うのですが、これは野菜の味も楽しめるしピッタリだと思います。
徳川家康が出世したのは浜松産の食材を食べたから、浜松の食材はパワーフードだ! という理念があるとのことで、お金持ちになりたい男子にもオススメ。
地元食材にこだわる「じねんグループ」のお店のため、食材にこだわる気持ちが半端なく感じました。料理の説明をしてくれた時も「冬瓜がマシマ町ムライさん、クラマツ町ミヤギさんのパプリカとかぼちゃ、ケンコウ農園さんの茄子・・・」と完璧に把握していました。
野菜、すごくキレイ。
じねんグループさんは農家さんとの絆も大事にしてる地元ベッタリ密着企業で、自分が苦労した開拓した流通経路を「お前の店も使え」と他のお店にも流しちゃうくらい浜松が大好きという噂もよく聞きます。そんだけ食材も浜松も好きなお店が美味しくないわけがないですよね。
■酒肴遊善 座房
住所:浜松市中区田町323-6Y2ビル5F
TEL:053-456-7257
営業:18:00~24:00(L.O.23:30)
休日:日曜日
席数:カウンター8席 座席42席
■中国料理 朔軒(さっけん)
※ディナー前日予約
【鱧の梅ソース炒めと鱧の炒飯】
1,500円のランチが上記の2品で、コース料理(ディナー)がこれを含めた全5品と杏仁豆腐のデザートとのこと。
中華と鱧ってなんか結びつかないかなぁと思っていたけど、中国広東・香港なんかの高級料理はラーメン・餃子なんかは無く海鮮料理で鱧も使うみたいですね。
写真の手前の赤い料理は、梅ソースで味付けした鱧を炒めたもの。梅ソースがさっぱりしていて食べやすい。鱧のふわふわしてほっこりした味がキュッとしまる感じです。中華はもっと油まみれになりつつ高温の中華鍋で豪快に料理するイメージあるけど、これは繊細な味がしました。添えられているのは浜松産の空芯菜。空芯菜って東南アジアというか中国の野菜のイメージあったけど浜松でも作ってるのね。浜松すげえ。
写真の奥は、鱧と奈良漬の炒飯。鱧でチャーハンというのもビックリするけど、鱧と奈良漬という発想もなくてビックリ。鱧と奈良漬はよく合うそう。
確かにブレもなく違和感もなく、中華としても鱧としても存在感のある炒飯でした。
浜松食材が中華料理として出てくるって、なんだかグローバルな感じがして、楽しいです。浜松×中華のスタイルを食してみたいという人も多そうだけど、絶対、損は無いです。中華が苦手という人も試してほしいです。
■中国料理 朔軒
住所:浜松市中区肴町318?16
TEL:053?452?5557
営業:昼/11:30?13:30 夜/17:00?21:30
休日:月曜日
席数:座席50席
(続きます)
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