夢、売ります

クリエイティブ関連に従事する職種にとって気になるのが、法律に関わることです。
著作権は言うまでもあらず。
使用する画像・テキストでも、意外に気を遣います。


医薬品のCMで、CGで描かれたバイ菌が薬によって倒されていくイメージ映像や、母親が子供を心配するイメージ映像など、お決まりのパターンを何度も見たことがあると思います。
でも気付かないかもしれませんが、CMの中では、「この薬によって治ります」とは一言も言っていないのです。
全て、バイ菌が駆逐されるCGや親子のイメージでしかありません。
これは薬事法などによって、「治る」という表現が広告で使ってはいけないとして禁止されているからです。
そのぶん、この業界(医薬品)にはCMの工夫がすごくあり、そういった視点から見ると結構面白いです。
ドリンクを飲むと身体が7色に光り輝いたり、体内で善玉菌vs悪玉菌の戦争が起こっていたり・・・。
そんなマンガ的な大袈裟なイメージ表現とかね。
メーカーにとっては、消費者にとってのメリットを最大限にアピールしなければならないわけで、直接的な表現が使えないぶん、消費者側にプラスの心理になるようにし向けなければならず、見せ方を工夫して夢を持たせるような表現が必要になります。
僕は、商品・サービスは「その商品によって得られる体験」を売っているものなので、それに付随する夢を売る仕事でもあると考えます。

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