WEBデザインが、他のメディアと大きく違う部分は、「インタラクティブ」というところです。
他のメディアでは・・・と思いましたが、メディアアートという分野では、建築物を利用した空間などがダイナミックで感覚的で、非常に印象に残っています。
建築家であり、メディア・アーティストであるクリスチャン・メラー。
名前からしてドイツ出身のメラーは、電子メディア技術を応用した空間を、情報のインターフェースとして成立させる作品を、数多く手掛けています。
「キネティック・ライト・スカルプチュア(Kinetic Light Sculpture)」は、変化する光の彫刻という意味ですが、フランクフルトの中心街にあるショッピングセンターに設置されたもので、風向きや気温や降水量によって光の形が変化し、環境変化を視覚的に実感できるようなものでした。(参考)
「オーディオ・グローブ(Audio Grove)は、天井からつり下げられた円柱がいくつもあり、その間を人が通り、円柱に触れていくと頭上から音が聞こえてくるというものです。歩きながらなので適当に触れていくことになるのですが、その音が重なり合って、「自分が動く(歩く)ことで他に与える影響」という感覚を体験できるものになっています。
その他、キャノンにあった「Virtual Cage」など、面白くて美しいものがたくさんあります。
自分たちがいま居る空間には、様々な情報があります。
家の中と、家の外。それを遮断しているのか、共有しているのか。
内と外を隔てているものがあるのなら、その両者の間に成立するコミュニケーションは存在するのか。成立するのか。
インターフェイス的な面を考えていくと、デザインは本当に面白いですね。
■クリスチャン・メラー 公式サイト
■Virtual Cage
■キャノン アートラボ(撤退)
■アートヴィレッジ大崎 アートプロジェクト
■アートヴィレッジ大崎セントラルタワー
コメント