「青い食品」で大ヒットした商品というものは、歴史上「ポカリスエット」しかないそうです。
「青」というと、日本人にとっては哀しい・寂しい・冷たいというマイナスイメージが強いそうなんですが、外国では花嫁が身につける「サムシングブルー」、またはメーテルリンクの小説「青い鳥(L’Oiseau bleu)」に登場する幸せの青い鳥のように、プラスのイメージの方が強いです。
■モーリス・メーテルリンク – Wikipedia
青という色は、空や海というように自然の中にある普遍的なものでどこにでもあるため普遍的で、信用と信頼性が強く多くの企業がロゴやサイトイメージに使用しています。企業サイトを作るといったら、青が本当に多いですね。
でも不思議なのは、天然の植物などからこの色は取れないため、天然の着色料が存在しないそうです。
通称「青色1号」と呼ばれる合成着色料「ブリリアントブルーFCF」の危険性ですね。
青い色というのは遠のいていく後退色であるため、やや冷淡で薄情なイメージがあります。
この近寄りがたいイメージが広告として相応しくなく、青いモノが大ヒットしない理由になるのだと思います。
そういえば、ダイエット食品で「青い色のふりかけ」が販売されているのを見ました。
目にも鮮やかなそのブルーのふりかけをご飯にかけると、あら不思議、一気に食欲が失せてご飯を食べ過ぎないという・・・すごい発想の商品です。
でもあれ、身体に悪そうだから売れないだろうな・・・。
ちなみに青と赤を混ぜると色の数値では紫にはならないはずなのですが、その説明には人間工学が必要になります。
爽やかなブルーは、スポーツ選手のユニフォ-ムにも多いです。
あれは青は波長が短く、スピーディーなイメージがあるため多いそうです。
スポーツ選手をターゲットとしたポカリ側の戦略の青といったところでしょうか。
僕も昔は部活や少年野球の試合では、ボトルに粉ポカリを溶かしたものを凍らせて持っていってました!
あと、バナナがおやつに含まれないかは有名な論議ですが、
僕のクラスでは「ポカリはジュースに含まれるか」という論争がずっと巻き起こっていました。
ジュースに分類された場合、遠足の水筒に入れてもってきてはいけないですよ・・・。
なので、僕らは「水」と嘘を言って持ち歩いていました。
遠足は水とお茶は OK というルールなので、この状態を「お茶リスエット」と呼んでました、確か。
そいえば、ポカリって昔ジュースが100円の時に120円で高級なイメージあったよな・・・。
そんな「青い商品が売れない」と言われたジンクスを覆したポカリのデザインってすごいですね。
ある意味デザインも、ルールに捕らわれないで市場に出す度胸も必要というわけです。
コメント