マジックナンバー7±2

同じ業界内といえど、職種の違う人(例えばSE)と話をしていると、横文字なんかの専門用語的な単語の意味がかみ合わず、おかしな方向に議論している時があります。いろんな発見もあるのですが。
マジックナンバーという言葉。
プログラム言語では「何の脈絡もなく突然、数式の中に登場する数字」のことだそうです。そしてとてもいけないことなんだとか。

 『 $value = $str + 10 』
 ↑「10」っていう数字は何処からきたんだ! ってことらしいです。
 (でもこの理解で合ってるかどうか自信ない)

僕の中では良くも悪くもマジックナンバーというものは、『誰かが勝手に決めたんだけど、とりあえずその通りにしとけば問題ない』という「予言めいた定数」といったイメージがあるのですが。


20世紀のWEBデザインのインターフェイス設計でのマジックナンバーは「7」、しかしその不思議な数字は、経験と調査によって、根拠として体系的に学問として普及されています。
アメリカ国家科学賞も受賞したアメリカの心理学者ジョージ・ミラー(George Armitage Miller)は、1956年の論文の中で
マジックナンバー7±2 我々の情報処理能力の限界(The Magical Number Seven, Plus or Minus Two: Some Limits on Our Capacity for Processing Information)」を発表しました。
原文はこちら
簡単にいうと、人間は5つ~9つのものならば瞬間的に認識することができる限界、ということです。
認知心理学の先駆けともなるこの「7」という数字の出現は、情報デザインにおいてメニュー数をいくつまでに限定して設定するかの基準にもなっています。
ずらずらとメニューを並べてるインターフェイスデザインって本当に考えて作ってあるの?ということです。
また、21世紀に入ってから、別の学者によって新たなマジックナンバーも発表されています。
(続く「続・マジックナンバー」)

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