WEBフォントで企業ブランド戦略の続き。
コーポレートフォント=企業ブランドですので、各社のロゴタイプは、その「会社の個性」となっています。
では前職のロゴタイプってどんななんでしょうね。
前職のロゴに使われているフォントは Futura(フーツラ)です。
正確には、Futura Bold という太目のものです。
# ちなみにロゴは僕が作ったものではありません
Futura はラテン語で「未来」の意味、英語では「フューチャー」です。
そのプロポーションは近代的・幾何学的で、清潔感や正確性を感じさせます。
自由や個性を感じさせる意味合いはないようにも思えますが、社是の「スピードは誠意」をそのまま具現化したようなイメージです。
信頼感を与えるグリーンの配色ともあいまって、成果物に安心・確実感をもたらすといった感じもします。
■Futura(フォント情報)
http://www.myfonts.com/fonts/bitstream/futura/
フォントとしての Futura は、画家やブックデザイナーとしても多彩な作品を発表した芸術家 パウル・レンナー によって発表されたフォントです。
古代から紡がれる文字であるローマの碑文を原点に、芸術家らしい幾何学的な思想と解釈で、新たな時代に向けたフォントの形 ── 未来 ── としての姿を生み出しました。
スケッチの段階ではコンパスと定規を使ったようなガチガチの論理的コンセプトモデルだったと聞きます。
最終的にはシステマチックな幾何学部分だけでなく芸術的な感性が入り、例えばまん丸ではなく、左右の線の太さが違うとか、微妙なバランス調整が入り現代の姿かたちになったそうです。
看板書体と本文組の両方でも使えるというコンセプトは革新的で、その後のタイポグラフィの歴史にも多大な影響を与えています。
特徴的なものは「O」の文字が完全な円に近い形(完全ではないところもミソ)。またボールド以上のファミリーでは変わってくるのですが「A」や「M」などの文字で先端が尖っている部分。
そして一番雰囲気で伝わるのは、アセンダーが高く頭でっかちな印象を与えているところ。
まるで一生懸命背伸びをして、まだ届かぬ上空、未来に向かっていくかのような、そんな成長段階のイメージもあります。
ちなみに Futura はルイ・ヴィトンのコーポレートフォントとしても有名です。
ルイ・ヴィトンといえば圧倒的なブランド力を持ち、技術や経験によって裏付けされた伝統。高級感と威厳。そんなイメージのある企業です。
なんだか前職とルイ・ヴィトンが同じって不思議な感じもしますが・・・。
■ルイ・ヴィトン(公式・インターナショナル版)
http://www.louisvuitton.com/
フォントのウェイトで、大分イメージが変わるものですね。
折角なので、他のプロダクトも紹介。
全部自分が手掛けてないので、なんだかヘンな感じしますが。
DriveNetwork(レンタルサーバー事業)。
フォントは Optima(オプティマ)。
■Optima
http://www.myfonts.com/fonts/linotype/optima/optima/
シンプルさとエレガントさという二つの特徴を兼ね備えたフォント。
可読性の高い幾何学的な形をベースに、曲線を柔らかく優美にすることで高級なイメージを醸し出しています。
計算高いですね!
左側のカッチリとした直線で構成されたロゴマークが、サーバーという機械的なイメージを持ちバランスをとってる感じ。このロゴマークはインターネットに伸びる回線のイメージもあると思いますが、よくできてますね。
〇〇〇〇 HamaZo (地域ポータル)
フォントは変形されすぎてて分からない。
「Z」の文字がゼロから手描きでおこしたっぽいのが特徴ですね。
てぃーだ(地域ポータル)
フォントは日本語フォントのリュウミン。
■リュウミン
http://www.morisawa.co.jp/font/fontlist/details/fontfamily001.html
前から不思議に思ってたけど、なんで日本語フォントなんだろ?
日本語で「てぃーだ」と書かれる時はリュウミンではない別の書体が使われています。
赤いロゴマークは炎をイメージしているみたいです。
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