移動距離、その僅かの数メートルを無くすための壮大な長い物語


本日は、次世代のパーソナルモビリティの打ち合わせ。
静岡大学の偉い先生に静岡文芸大学の偉い先生、地域イノベーション推進機構の人にファビリティ研究所。そんな人たちが本社に集まって、パーソナルモビリティを実現するためのMTGでした。
写真は実際に FabLab の活動で制作された木製の電動スクーター。
大企業が作る高級なモビリティが一般的ですが、現在の技術なら割と安価に自作できるというのは驚きです。
しかもオープンソース化しているので、設計技術は誰でも手に入るというのがすごいところ。これが広まれば障害者が車椅子を購入するのに逡巡することなく行動範囲を広げることができるので、人間の生活を一気に変える可能性を秘めています。



分解可能なため、車に簡単に積みこめます。
アクスルを構成する本体は木製で軽量というのもメリット。

木製というアイデアがコスト面でも強度の面でもいいですね。
簡単に各パーツが連結するようになっているので、組み立ても簡単。
バッテリーなど重い物が重心になるようになっていて、設計構想も面白い。
後輪駆動のモーターを連結して接続するところなどは、すごく美しかった。


C社代表や前職ラボ社長も乗り込んで大はしゃぎ。
最近のモーターは静音でパワーもあり、すごいですね。

走行する様子動画:https://youtu.be/9loIsG11cww

イグニッションキーといてもいいのか、操作パネルがある部分。シンプルだけど男の子が燃えるポイントが満載。トグルスイッチなんてイマドキ見かけることはゼロに近い気がするけど、いかにも工業デザインの雰囲気がして僕は好き。

最後に車に戻して終了。
かなりお手軽ですね。
MTG の中で「移動距離をなくす」というキーワードが何回か出て、考えさせられました。
バリアフリーの課題の中では車椅子のために段差を無くすなどの問題解決はよく言うのですが、そもそもの車椅子が無い人の場合はどうするのか、根本の問題解決については触れられることがないようにも思います。
車椅子が必要な人にとっての「数メートル」或は「数センチ」。
その移動距離は健常者の感覚の何倍に感じられる何倍の労力を感じるものでしょうか。
圧倒的に遅れている法整備などの問題もありますが、パーソナルモビリティの普及によってあらゆる人間のライフスタイルが変わり、笑顔が増える。
クリエイティブは面白いものを作ることではなく、未来のためにあるものではないでしょうか。
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