新サービス用にデータを溜めるサーバを構築することになって、ファイルサーバ代わりの NAS 用に HDD を購入。
いつもは WD の赤を購入するのだけど、Amazon のレビューを眺めてたら最近故障報告が多いようなので、Seagate の IronWolf を選んでみました。
両方ともスペックでいえば安価なグループに入るのですが、常時稼働を考えると 5400rpm くらいの方が静かで発熱も少ないのかなぁとか考えるというか考えるようにしています。
「NAS用」「RAID用」として販売されている HDD なのですが、「NAS用」とか書かれると用途にあっていて競合製品より選ばれる確率あがりそうだなぁと、売り方について改めて考えた。
マスプロダクツは規格品として販売されるものなので、工場のライン数の限界を超えた種類の商品を派生させられません。
数多くの競合商品が多い市場の中で選ばれるために、多くの製品がスペックを競い合い、原価を競い合っていくわけなのですが、意外にメーカー側と購入者側の意思疎通というのは通じ合っていないのだと思います。
僕自身、経験しているのですが、学生の頃にバイトしていたスポーツ店でよく聞かれたことがあります。
ランニングシューズを買いにきたお客さんが、靴の性能の違い(メーカーが謳う機能スペック)がよく分からずに、選べないという事象です。
結局お客さんは「この中で『一番良いもの』をくれ」と言ってきます。
僕は当時は、その偉そうな物言いに心の中で腹を立てたものですが、今思い返せば自分の価値観やポリシーも何も持たずに他人の言うとおりに物を買うなんて可哀そうな人だなぁとも思ってしまいますが。
とにかく、自分の用途がはっきりしていれば。
「ただ単にお洒落な」とか「毎朝家の周りをランニングしたい」とかがあれば、より選択肢は狭まり選べたはずなのですが、なにより販売側が「特別な機能はないが色が派手で目立つ」とか「クッションが足を痛めにくくて初心者のランニングに最適」とかあれば、買う方も悩まず手に取るのではないかと思います。
そういう意味で、HDD にも NAS用とか PC用とかセグメント化されて販売するっていう戦略は良い売りかたですね。中身の商品がどう違うかは、また別の要因として。
いろんなメーカーから販売されている似たような製品も、売り方ひとつで断然変わってくる気がします。
「住宅の2階用無線Wi-Fi」=地上3メートルに最適化!
「IT企業用ホワイトボード」=脳を刺激する抜群の描き味!
なんか売れる気がする。
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