滋賀県銘菓「あも」を作る和菓子屋が面白い企業の件


連休中に浜松祭りを見に来た従兄弟に、滋賀県の銘菓「あも」をいただきました。
最近は滋賀県といったら、コレみたいです。
滋賀県大津市の叶匠寿庵(かのうしょうじゅあん)が作る和菓子で、小豆(あずき)餡で求肥(ぎゅうひ)をくるんだ和菓子とされています。要は、小豆餅の外側と内側がひっくり返ったものということですね。「餅を餡子で包んだもの」というものです。なんという逆転の発想。



中の短冊のような説明テキストにも、「あも」という言葉の説明があります。
「女房言葉」で餅のことを「あも」という説明があります。
調べてみると、古い言葉で関西や京都で餅のことを「あも」といっていたようです。
江戸では小さな子供の小児言葉でもあるようです。「母(あも)」という言葉もあるようです。
辞書には「あんも」ともいって、餡餅(あんもち)の略から来ている言葉でもあると書かれています。

パッケージからして、古く伝統的な雰囲気のデザインですね。
トラディショナルであり、クオリティの高さを感じさせるものです。
パッケージにも書かれていますが、使用されている「春日大納言小豆」は、超高級品。
京都などの老舗の和菓子屋や料亭で使われている高級大納言で「幻の豆」なんだそうです。
栽培が難しいので大量生産できないようですね。
古くはお殿様に献上される品だそうです。
「春日」と付いているのは春日地方で作られた地域ブランド限定品。

実際に商品が入っている箱も、しっかりとした紙でできた上質なもの。
非常に丁寧です。これはお土産に喜ばれるな…!
(実際にお土産で既にもらってるけど)
箱が硬くしっかりとした作りなのは、高級感があっていいですね。

お味のほうですが、甘さがしつこくなく、非常に上品。
昔ながらの素朴で優雅な和菓子が堪能できます。
これは美味しい。
さすがの老舗感。
よい仕事をしますね、叶匠寿庵。
さすがに創業 50 年のことはあります。
ん? ・・・ 50年????

近所の親の代からやってる和菓子屋さんとあんまり変わらないような…。
バリバリの老舗感を出していますが、結構最近グイグイきてる和菓子屋さんだったようです。
ベンチャー企業のように自分たちを「新参者」として企業努力をする姿勢で、全国各地に店舗を持つまで急成長しているそう。
なかなか面白い会社です。
ブランド戦略のデザインとかも、かなり参考になりそうですね。
■和菓子の叶 匠壽庵 | おいしいものを、おいしいうちに
http://www.kanou.com/

コメント

タイトルとURLをコピーしました