人の気持ちを伝える技術。対話を楽しく演出するデバイス


10年前に NEC らが開発した「言花(KOTOHANA)」が今更ながら先を行っていたなぁと改めて思ったり。
感情の移り変わりを光の強弱やグラデーションの色で表現してくれるという、花の形をした端末です。
■気持ちを光で表現する「言花(KOTOHANA)」を共同開発(2006年 3月 3日): プレスリリース | NEC
http://www.nec.co.jp/press/ja/0603/0304.html
既に歴史から抹殺されかかっていて、記録も少なくかろうじてプレスリリースに残っているかんじ。
「感情」を取得して 内臓LED を光らせるという今でいうセンシングデバイスなのですが。
当時の技術でどんなセンサーで人間の情報を取得していたのか気になるところ。


仕組みはわりと単純で、小型マイクがついていて、話した言葉を音声認識エンジンが解析して色を決めて発色しているみたい。
肝は内部の感情を解析するという AI 部分。
現代なら siri のような音声認識が広まっているのであまり夢のある話ではないのですが、逆にできることが分かりきってしまっているので、現実的な空間の制御や情報検索に使われるなど、このインターフェースを使った画期的なものがないような気もします。
技術が未熟だった昔の方が、創造力ののあるデバイスが出てくるという不思議ですね。
ちなみにこの技術は携帯電話に組み込まれる予定もあったそうで、上司からの通話中にピカピカ光っていたら、「あ、あの人電話で怒られてるよ」とか周囲にわかっちゃったりした未来があったかもしれないということですね。
メールとかがよく感情が伝わらないという問題を抱えているので、その解決策になったりするといいですよね。

2013/03/21
サイネージ用にセンサー系を自作してみた
テテルが正式オープンした後、どう進めていくかの打ち合わせにて。いろんな夢のようなアイデアや仕様が出ていました。 「天気予報を表示させたい」 「人が近づいたら挨拶をしたい」・・・などなど。ただ前職はインターネットの会社なので、全くの異分野であって、このへんの機械を作るスキルが…


2015/04/01
ゲームのコントローラーで仕事をする方法(JC-U3312S)レビュー
センサー繋がりでいろんな入出力デバイスを試していたのですけど、しばらくの間は時間がとれそうもないので、今できてるところまで適当に公開。家庭用ゲーム機「プレイステーション」に付属している、ゲーム機といったらこの形という両手持ち型のコントローラー。アフォーダンスの観点や、人間は使い慣れた道具…


2015/11/20
つながる。キーワードは「Iot」モノのインターネット version X.0
昨年よりクリエイターの中でじわじわと広がるキーワード「IoT」。「loT」ではなく「IoT」。その字面から、よく「エル・オー・ティー」と間違われていますが「アイ・オー・ティー」です。すなわち、「モノのインターネット(Internet of Things)」の意味を指す、ものづくりの人なら、そわそわしてしまう言葉です…


2016/03/15
手をかざして相手を吹っ飛ばせ。モーションコントローラーを実装したゲーム
いまロケテストで話題の開発中のアーケードゲーム「Magicians DEAD(マジシャンズデッド)」。筐体に非接触型のモーションセンサーを搭載し、普通のゲームのコントローラーではなく、手をかざして画面内の敵を攻撃していくゲームなのだそうです。つまり、敵にバッと手をかざしただけで、敵がすごい勢いで吹っ…


2016/05/18
複雑な位置情報を直観的に取得するコンセプトデザイン「Groundarium」
あらゆる「マップ」のデザインは、デザイナーがとっかかりやすく見つけやすい課題です。2015年レッド・ドット・デザイン賞を受賞した「Groundarium」というコンセプトモデルも、そんな課題と問題解決方法のひとつ。「Groundarium」のデザインコンセプトは、「ドーム型3次元地図」。若干、言葉が先行している感…


コメント

タイトルとURLをコピーしました