レゴブロックみたいなのを組み立てて理想の間取りを図面化! 「GRID VRICK」

GRID VRICK
「GRID VRICK」というツールの発想が興味深い。
家の間取りを考えた人は経験したことと思うのですが、なんとなく頭にイメージはあるけどそれをどのように表現したらいいのか、そもそもできるのかどうかも分からない、ということがあると思います。
「GRID VRICK」は、形はなじみ深い玩具のブロック。
これを組み合わせて間取りを決めていくことができるというツールのようです。


■「GRID VRICK」(グリッドブリック)おもちゃのブロック等で楽しみながらお部屋作り 株式会社ネクスト リッテルラボラトリー
http://littel-lab.next-group.jp/products/gridvrick.html
なるほど、と思うのは「ブロック」を使うという部分。
大抵、この手のツールは、パソコンの画面の中で「簡単に組み立てられます」というのが多いのですが。
ブロックという「使い方の分かるもの」を使うことで、説明なしで簡単に作業を行うことができます。
また、「簡単に作れる」「簡単に図面ができる」という発想を開発会社側は持つことが多いと思うのですが。
実際、僕が自分で間取りを考えた経験では、ゼロから作れるということはさほど重要では無く、あーしたいこーしたいといういろんなアイデアを実際にすぐ組み替えられるかというところが重要だと感じました。
例をあげれば、図面を書くときに紙と鉛筆を使うと思うのですが、いろんなアイデアを鉛筆書きで書き出していくには無理があり、すぐに紙が黒くなってしまいます。
パソコンでやっても同じで、ツールからラインを選んで、ここまで引いて…とやっているのは非常に面倒くさい。
でもブロックなら、組み替えていくだけなので直観的に簡単にいろいろ試せます。
この「いろいろやれる」というところが今までのツールには無いところで良いな、と素直に思いました。
手を動かしてあれこれ試すというのはクリエイティブの中でも重要で、自分自身で思いもよらないアイデアが飛び出してくることもあります。
デザイン業界では、五輪ロゴのパクリ問題に揺れていますが、パソコンの中だけで完結しようとするとおこる問題で、本来のこういったツールを利用したり部屋の中をウロウロしつつひっくり返って悩む姿の方が、デザイナーらしい気がしますね(笑)
「GRID VRICK」には、パソコン技術を使った最新のアイデアももちろん搭載されていて、ブロックの中1つ1つには識別データを記憶させることができていて、これをパソコンに認識させることで、3D で立体的に図面を表示させることも可能。
つまり、「ドアはここで、ソファはここかな」とブロックを移動させれば、その通りにパソコンの中にシミュレーションされるらしい。
単純だけど、手を動かして間取りのカスタマイズが自由にできるというのは、なかなか面白そうな体験です。
平面的な図面だとなんとなくイメージがわきづらいのですが、ブロックは分かりやすいし作りやすいし、言うことないですね!
また、ヘッドマウントディスプレイを付ければ、データを3D化して、実際に家の中に立って歩き回るようなバーチャル体験もできるそうです。これはすごい。使いにくいところや狭いところなど、事前に分かりそう。
壁紙を変えたり、日光の入り方のシミュレートもできるみたい。これが僕の時にもあったら・・・。
デザイナーズハウス

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