2020年東京オリンピックに向けて盛り上がる中、外国人を迎え入れる「おもてなし」デザインの方も少し盛り上がっています。
外国人を迎え入れて快適に旅行を楽しんでもらうには、看板や標識などが日本語だけで書かれているだけでは要件を得ておらず、外国人にも分かりやすいような表記にする必要があります。
世界のほとんどの国で馴染みのある英語表記やアラビア数字などが相応しいのですが、それでも全世界の全てを英語がカバーしているわけでもなく、日本でも英語の読み書きができない人も多いことから分かるように完璧な対応ではありません。
そんなこんなで困った時の、ピクトグラム。
ピクトグラムの代表的なものは、非常口のマークやトイレのマークなどの、あの記号。
シンプルな図表で表すことで、言語に左右されることなくイメージを伝えることができるというのが最大のメリットです。
しかし、既に広まっているその図表が分かりにくいという問題も既にあります。
例えば、温泉マーク。
日本人には「温泉だな」とすぐ分かるこの湯煙のピクトグラムですが、外国人には「暖かいメニューを提供する飲食店」などのイメージに捉えてしまうのだそうです。
確かに、図の中の湯面の部分はお皿に見えないこともないし、いろいろな意味で捉えてしまいそうなところもありますね。特にお湯の中に浸るという文化の無い国々では発想が難しいところもありそうです。
■温泉マーク なぜ変える?|NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2016_0726.html
世界共通という意味では、このマークは変更すべきところなのですが、既存の看板などの変更などのコスト面を考えると現実には反対の意見も多いようです。経済効果が分かりにくいところなので、投資をするところなのではないのかもしれないですが。。。
外部の人にとっては、それくらいの金額を出せよ、
内部の人にとっては、それだけのためにそんなにお金を出せない。
コストをめぐる問題は、難しいですね。
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