たまご と Superellipse


よく「たまご」に顔で表情を書くイタズラをしたことがある人も多いと思います。
それをアートへと発展させてしまった作品集がありました。
■10 Creative Drawing on Eggs
http://www.uphaa.com/blog/index.php/10-creative-drawing-on-eggs/
卵といえばデザイン的には「オーバル」。
数学的にも、いくつもの解釈と図形への方程式があります。
・カッシーニの卵形線 (Cassini ovals)
・デカルト幾何学(卵形線) (Decartes’ oval)
そして工業品の中で広く使われる「Superellipse(スーパーエリプス[スーパー楕円])」
長方形と円形(丸)の両方の特性を併せ持つ中間的な線で、楕円とは違う R を持つ図形です。
とがったイメージが全くなく、接点のどの部分においてもRが存在するという不思議な形。
デザインというか発明したのはデンマークの詩人にして科学者であるピート・ハイン。
http://www.piethein.com/
テーブルやホットプレートといった日常品の他、広場のロータリー形状などにも利用される馴染み深い形状です。
作り方としては非常に面倒くさい公式で暗記してる人も少ないどころか調査しないと分からないレベルだと思うけど、Adobe Illustrator に代表される最近の ドローイングソフト なんかにも標準装備されてきて、感覚的に利用できるようになりました。
自然界には卵のような曲線が存在し、直線は人間が作り出した人工物のラインです。
角がなく、丸すぎず、といった絶妙な物理的特性とバランスを持った美しい曲線は、世界観を結びつける魅惑的なデザインといえます。
 

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