料亭・桝形で開催された夜楽「宇宙から見た浜松」に参加してきました!
宇宙航空開発研究機構(JAXA) 有人宇宙環境利用ミッション本部推進部 きぼう利用推進室 参与 福田 義也 氏。
原田精機(株) 社長 原田 浩利 氏 のお二人をお招きして、宇宙という視点から見た浜松についてお話していただくというものです。
原田精機という企業については、業界以外ではあまり馴染みがないのかもしれないですが、下記 JAXA 内のインタビュー記事が詳しいと思います。
■第015回 衛星の部品製造から始めローバーや超小型衛星などの開発にも挑戦しています|インタビュー|日本の企業紹介|日本の宇宙産業|JAXA産業連携センター
http://aerospacebiz.jaxa.jp/jp/spaceindustry/jp_industry/interview/015/p1.html
■高度な5軸加工の技術を武器に様々な衛星用部品を手掛ける|現場ルポ|日本の企業紹介|日本の宇宙産業|JAXA産業連携センター
http://aerospacebiz.jaxa.jp/jp/spaceindustry/jp_industry/report/015/p1.html
JAXA の人や宇宙事業に従事している人になかなか会って聞く機会もないので、かなりのレアな体験だったのですが、感想から言えばかなり面白かったです。
浜松に宇宙開発に関わっている企業があるというのも驚きでした。(ホトニクスなんかは関わっていると思ってはいましたが)。
通信衛星で使われているアンテナの格納展開ギミックは、日本の「折り紙」の折り方をヒントに作られている。
ロケットの外壁はハニカム構造でできていて丈夫で軽い。
ロシアなどでは「ロケット」とは言わずに「ミサイル」と呼ぶ(ミサイルは悪天候でも飛ぶ)。
急にカーナビの性能が上がったのは、カーナビが上がったではなく通信衛星の技術発達。
「基地局を増やす」と AU が CM してるけど、東日本大震災時に基地局は使えず、役に立ったのは通信衛星。通信衛星の帯域を提供してもらったことで災害地との通信を可能にし、避難民が情報を受け取ることができた。
宇宙には宇宙放射線があり、地上は大気の層で守られている。
地図で使われる衛星写真はカメラだが、これから打ち上げられる衛星はセンサー系に移行している。
大気圏突入時の摩擦力は2千度。通常はスペースシャトルの再突入のように斜めに侵入角度をとることで摩擦力を軽減するが、日本の技術力はまっすぐに突入させたことがあるので、その情報を持っている。宇宙開発事業とは、そういう情報を売っていく仕事。
SF でよくある「ワープ」は数学上では可能。しかし光速を超えるスピードが必要で登場した人間の肉体が耐え切れないなど実現に難しい部分がある。
宇宙人はいるかは、企業秘密。
・・・などなど。
(参考)日本衛星名鑑 きく8号
http://space-japan.jp/kiku8.html
(参考)
EORC | 地球が見える-徳川家康の敗走とピアノ発祥の町、浜松
http://www.eorc.jaxa.jp/imgdata/topics/2009/tp090916.html
夢やロマンの話から、技術的な話まで。
テーマが宇宙なので、SF好きな人が集まるせいか、自分の興味のある話が多く面白かった。
ガンダムやヤマト、スターウォーズやスタートレックなど、アニメや映画で使われる SF の知識はそのまま宇宙の知識として使えるのも面白かった。
有名な製造業の多い浜松だからこそ、能力の高い技術者を多数排出し「ものづくりの街」とも言われているのですが、自分の住んでいる街が好きになりました。
興味が湧いた人は、6(火)にも夜楽「浜松のものづくりとおもてなし」があります。
http://brandfoodfes.hamazo.tv/e4930923.html
そして、お楽しみの桝形のお食事は下の写真のような感じ。
料理の説明もしていただいたのですが、ただ話を夢中で聞いていたので覚える暇がなかった・・・。
でもどれも美味しかった。
今回の2回目があるようなら、また参加したいなぁ。
宇宙、楽しい!
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