ル・トリアノン(東京・品川/フランス料理)

今年は休みがもらえたので(正確には会社に休日出社したけど)「ゆったりリフレッシュ」をテーマに、ホテルは緑が多く日本庭園がある「グランドプリンスホテル高輪」に。
生憎の天気で雨が降り続くのでディナーは予定していた有名店には行かずに、ホテル内のフランス料理「ル・トリアノン」を急遽予約。チェックアウト時にまとめて支払できるので便利そうです。


■フランス料理 ル・トリアノン|西洋料理|レストラン|グランドプリンスホテル高輪
http://www.princehotels.co.jp/takanawa/restaurant/trianon/
「トリアノン」って名前は、マリー・アントワネットの離宮として有名だと思うけど、そこから名前をとったんだろか。
元々は、その宮殿が立つ前の村の名前だったらしいですね。
急に決めたので、当然事前知識の無い状態。
外出先から予約電話したところ「旬の京野菜の特別メニューがある」とのことだったので、それに決定。
後で給仕の人に話を聞いたのですが、シェフの高垣吉正さんは日本国内でも20人くらいしか存在しない珍しい「京野菜マイスター」の資格を持っており、自ら京都の食材を農家に買い集めに行っているそうです。
さすがに僕のところには挨拶にきてくれなかったけど、隣で食事をしていた政治家っぽい中年夫婦のところに挨拶にきていたのを見ました。
■旬の京野菜提供店認定記念メニュー|フランス料理 ル・トリアノン|グランドプリンスホテル高輪
http://restaurant.princehotels.co.jp/takanawa/trianon/index_20111221154659.html
昨年12月に「旬の京野菜提供店」に認定されたらしいです。
京野菜×フレンチって、なんだか不思議なコラボレーションのような気がするけど、質素で派手で、そして格調高くヘルシーなフレンチ? みたいな謎を残しつつ、ホテルの緑豊かな日本庭園を眺めながら、旬の食材を生かしたお食事開始。

フォーク&ナイフを多用する本格フレンチ形式。
ドレスコードもあるはずですが、僕のジーンズ&Tシャツ&スニーカー、全然余裕でした。

ショープレートですが、2枚重なっているというエレガントなものでした。
お皿の上にもう1枚透明なお皿がのっていて、お皿とお皿の間に花びらが挟まれています。
これ結構良いアイデアだな。家でもやろうかなぁ。
季節によって、挟む植物が違うみたいですね。秋になるとたぶん紅葉とか。
席につく前、初めから置いてあるお皿ですが、「ショープレート」「アンダープレート」「サービスプレート」「プレゼンテーションプレート」「位置皿」「飾り皿」と、複数の名前で呼ばれているそうですね。呼び方分からなくて調べた。

(オードブル)エスカルゴのプロスペールモンタニエ
プロスペール・モンタニエは、現代フランス料理の第一人者として偉大な人で、本格フランス料理を出す店しか入れないクラブの名前にすらなっているのですが、「ザ・フランス料理」みたいな意味なんだろか。はんなり。
美味しくて食べやすいのだけど、僕的には添えられている可愛いナイフとフォークの方に目がいく。
こういう細かい芸というか、メッセージ色の強い仕事が好き。
この時点で、もうこの店とシェフが好きなった。

旬のホワイトアスパラと帆立貝のハーモニー レムラードソース
レムラードとは、卵黄を使わずにマスタードを使ったマヨネーズです。ハーブやパセリ、ピクルスなんかが混ざります。
今日はアスパラが美味しい、と聞いて「アスパラ苦手なんですけど・・・」と言ったら、料理を変えてくれました。
その料理がこちら↓

ちょっとキレイになった!
そしてなんか立体的。こういうの即興で作れる料理人スゴいですね。

京都 出雲さんが創った塚原産の筍のキャラメリゼと、フランス産フォアグラのポワレ
タケノコ美味しい! 香ばしさとなめらかさと濃厚なソース最高。
パンをいただけたので、ソース全部きれいに平らげた。
フォアグラもフレッシュフォアグラで美味しい。フレッシュフォアグラって食材が手に入りにくいから家庭でできないんだよね。こういうとこ食べにくるしかないから貴重。

すっぽんのコンソメスープ カレー風味グラタン“レディー・カーズン”
このスープは皇后陛下が大好きでよくリクエストするという「魔法のスープ」?
コンソメスープの表面にクリーム状のものが浮いていて、これがグラタンに見立てられてる。少しカレーの香りがします。
すごく美味しいんだけど、未知の経験というかなんていうか、複雑で優雅でなんともいえない・・・。
すっぽんの味はよく分からなかった。高級で上級者すぎる。
とりあえず、もう1杯欲しい。

(ポワソン)天然真鯛の春キャベツ包みとオマール海老のポワレ
     京たけのこ添え 赤ワインソース
オマール海老が切りにくかった・・・。
ナイフの練習かと思った。

(グラニテ)京都 南さんの創った新たまねぎのソルベ
いろんなグラニテ見てみたけど、「たまねぎ」は初めて。
タマネギってシャーベットにしたら美味しいの? とか思ったけど、実際食べてみたら、すごい美味しかった・・・。
新たまねぎって、かなり甘いとは思ってたけど、こんな調理方法があったんなんて!
これは是非いろんな人にオススメしたい。

(ヴィヤンド)黒毛牛フィレ肉のポワレ 京の旬野菜を添えて 網笠茸のソース
これも普通に美味しかった。

(デセール)フォンダンショコラとバニラアイスクリーム
フォンダンショコラはちょこっと季節外れかな、とも思ったけど、これはかなり美味しかった。
全然甘くないんだけど、とろけそうな大人の味。ちゃんと温かくて切断面からチョコが流れてくる。
苺やバニラアイスともすごく合っていて、絡めるとまた違うハーモニーで楽しめるし。
そういえば浜松でもフォンダンショコラを出してくれるとこって、かなり減ったような。

(プティフール)抹茶の生キャラメルとチョコの小菓子
抹茶はちゃんとお茶の味がして、しかし苦すぎず甘すぎず、すごく良い味。

というわけで、すごく楽しめた。
京野菜×フレンチというコラボレーションも悪くなかった。
普通のフレンチに食べ飽きた頃とかがいいかも。
ホテルの食事は「宿泊客目当てで結構いい加減」という偏見を持っていた僕には、かなりの衝撃でした。
丁寧なのと、あとはちょっと派手めな盛り付けと。
近くにどう見ても10代と思われる若いカップルが来てて、男の子の方が全額払ってるの見たけど、ちゃんとしててデートなんかにも良いと思います。
ただフロアの人のレベルに差があるみたいで、他の人に聞きにいかないと分からないみたいな人もいて、ホテルらしいというか。一軒家レストランだと考えらえない風景だし。
ここはもう一回食べに行きたいなぁ。
広くて大きな窓から庭園が見えるので、明るい昼間とか花見の季節が景観も良いかもなぁ。
お値段、34,200円ナリ。
ごちそうさま!
■フランス料理 ル・トリアノン
http://www.princehotels.co.jp/takanawa/restaurant/trianon/
電話:03-3447-1111
住所:東京都港区高輪3-13-1 グランドプリンスホテル高輪 1F(品川駅高輪口から徒歩5分)
定休日:水曜
営業時間:11:30~15:00(L.O.14:30)、17:30~21:30(L.O.21:00)
席数:72席、個室あり
※ドレスコードあり

フランス料理 ル・トリアノンフレンチ / 高輪台駅品川駅泉岳寺駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

 

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