らぁ麺屋まるみ(ラーメン/藤枝)


藤枝にあるラーメン屋さん「らぁ麺屋まるみ」に行ってきました!
写真ではラーメンの丼が2つ並んでいるのが写っていますが、これは2人ぶんではなく、セットです。
後で説明します。
ここは、フレンチの店だったのが、ある日突然ラーメン屋さんになっていたというお店とのことです。
つまりフレンチのシェフが作るラーメンということになりますね。
これは興味深い。



店舗は大きな道幅の通りを1本奥に入った、住宅街の中にあります。
なので「道中に見つけた店舗に、ふらりと入った」というシチュエーションには絶対になりません。
お昼に行ったのですが、10台ほどとめられそうな駐車場は、既にいっぱい。
みんなクチコミかリピート客としてやってきたということになります。
なかなかの集客力ですね。
この地域では、朝にラーメンを食べる風習、いわゆる「朝ラー」という文化があるそうです。
このお店も、朝早くから営業し、お昼過ぎにはもう閉店するという営業スタイルでした。
客層は様々でしたが、特徴としては年配のお客さんも多いというところ。
普通に考えたらラーメン屋にいなさそうな年代の方たちも多く見受けられました。

店の内装はシンプルモダンで綺麗です。
テーブルの上に置かれた調味料のデザインなどにこだわりはなく安物でしたが、清潔で簡素で好感の持てる雰囲気でした。
メニューを見ていると、わりといろんな種類があったのですが、「熱いラーメンと冷たいラーメンのセット」というアグレッシブなメニューがあるのを発見。
自分的にはかなりの冒険だったのですが、面白そうなので、これを注文してみることにしました。
なので、一番最初のラーメンの丼が2つある写真は、これが理由です。

結構な時間を待って、まずは暖かいラーメンがテーブルにやってきました。
醤油と塩があって、塩が名物らしいのですが、僕は醤油にしてみました。
味玉はトッピングで追加しています。
具はメンマ、白ネギ、チャーシューと少ないです。
トッピングの味玉は、いい具合に半熟で大好きな感じ。
チャーシューは2枚入っていて、かなりのお得感。
チャーシューですが、本当に美味しかった!
僕の大好きなトロトロ系。これだけで食べたい。
お持ち帰りメニューにもなるらしく、隣のお客さんは食べながら5本を追加でお持ち帰りにしていました。
僕もこの後予定がなければ、まるごと持って帰りたいくらい。
あぁ、また食べたい。
あと、地味にメンマが美味しかった。
他の味とのバランスでそう感じただけなのかもしれないのですが。

麺は、手もみちぢれ麺と細麺を選べます。
僕は細麺がそんなに好きではないので、ちぢれ麺を選んでいます。
少し柔らかい気がして自分的にはマイナスでした。もうちょっと固めが好き。
スープは写真を見てもらえば分かる通り、脂はあるものの、綺麗に澄んだスープです。
味は、蕎麦の「つゆ」をイメージしてもらえばその通りだと思います。
魚介系でカツオが強く、和風といってもいい味でした。
上品でさらさらしたクセのないスープです。
年配のお客さんが多い理由は、このスープなのですね。
元フレンチと聞いていたので、どんな味なんだろうと思っていたら、かなりの純和風で少しびっくりしました。
でもフレンチのシェフの作るものってどことなく和食に近い気もするので、概念や味を追求していくと同じものに辿りつくのでしょうか。

しばらく食べ進めていると、もうひとつの丼、冷やしラーメンがテーブルにやってきました。
そうです、熱いラーメンと冷たいラーメンは同時にテーブルにやってきません!
ブログをやっている人はネタと考えて2杯を同時に写真に収めたいと思うのでしょうが、そのミッションをコンプリートするには少しの我慢と勇気が必要ですね。
冷しラーメンの方は、かなりのさっぱり系。
熱い方を醤油にしたのは、同じ味なのかなぁと思ったからなのですが、全然違う味でした。
冷たい方は少し酸味があり、熱い夏にもつるつるいけそうな爽やかな味です。
山葵がついているので、全部溶かさずに麺にのせつつ食べると、なかなか風情のある味が楽しめます。
邪魔をする余計な味が無いので、スープを存分に楽しめます。ラーメンのスープを飲まない人も、このスープなら飲んでそまうのではないかという味。
麺は、冷たい麺だけあってコシがあり弾力が強く、かなり好きな食感でした。
柔らかい麺が好きな人は苦手だと思います。
感想としては、若い年代には受け入れられづらいラーメンなのかな、と。
化学調味料バリバリで脂ギトギトのラーメンに慣れている人には、かなりパンチの無い味と感じるのではないでしょうか。
静岡県東部は港町で魚の出汁に味覚が慣れているのですが、県外の人にはおそらく評価が高くならないと感じます。
自覚がある人は、はじめから行かない方がいいです。
僕も正直、今まで食べた中でも最高のラーメンだ! というほど美味しいと感じなかったのですが、それでも全国的に売れるラーメンを販売するのではなく、地元に根差した文化の味というか、そういう品質のようなものを感じました。
高級という品質ではなく、コストを気にしながらも安定して供給できる庶民の味という、親しみのわく感じです。
たぶんこれが藤枝の「美味しい」というラーメンなのだと思います。

らぁ麺屋まるみラーメン / 藤枝駅

昼総合点★★★☆☆ 3.0

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