夏のボーナスでPC買おう! デザイナーが選ぶCPU


これからパソコンを買おうという人向けに、どんなスペックのものを買えばデザイナーの業務が快適にできるか、まとめていきます。スペックの数字が高いものを買えばいいやと買い物してしまいがちですが、どうせなら賢く買い物したいところ。
まずは CPU 選びから。


Intel 系一択で考えると、Core シリーズのi3、i5、i7、i9 から選ぶことになります。
「第9世代」が最新で、大体9,000番台となっています。
3~7の数字はマルチタスクでの処理能力だと思えば大丈夫で、数字は難しい処理を行うための頭の良さと考えます。
最低スペックから最高スペックまで金額で5万円以上の差がでるのですが、体感的にはそこまで性能差が出ないです。(※もっと別なパーツで性能差がはっきりとでます)。
大きく差が出るのは動画の書き出しと、Adobe系で複雑なフィルタをかける時で、処理時間が変わります。
i3(1万円) の方ではもたもたし、i9(6万円) ではさっと終わるイメージ。
なので、動画をやらない人や、複雑なフィルタの適用などをしない人は、夏休みの最後に宿題をやる人(納期前に慌てて仕事をする人)以外は、正直コストパフォーマンスを考えて i3 を選んでも差がでません。
Intel の CPU に搭載された内臓グラフィックスチップ「インテル HD グラフィックス」シリーズは、Adobe 系ソフトに最適化もされていて、グラフィックボード無しでも有と一緒のパフォーマンスを出せるくらい技術的に凄くて、そのためノートPCでも十分なデザイン作業ができます。
また高価な CPU を買わなくて良いという理由に、「6コアの限界」という定説があり、例えば Photoshop では、8コアだろうが、16コアだろうが、最終的に6コアの性能までしか出せないのです。
i3 が4コア、i5が6コアになるので、このあたりのミドルクラスの価格感で充分というか、それ以上の高性能はお金の無駄と考えられます。
みんな大好き、Apple の Mac も値段だけ異常に高いですがこのランクのCPUを積んでいます。
27インチにラインナップされている最新型 iMac が「i5-9600K」で、Windows機なら2年前くらいの値段とスペックですね・・・。
ちなみに数字に「K」が付くのは後継型で性能がアップした最新型でクロックアップにより更なる高性能が出せるもの、「F」が付くものはグラフィックチップが内臓されていないものです。ゲーマーやデザイナーの人はグラフィックボードにこだわって別買いする人も多いので、オミットされることで価格を抑えられています。
動画の書き出し(エンコード)を業務でする人・CAD など設計をするプロダクトデザイナーなどは、i7 を選んだ方が時短できます。
最高スペックを求める人は、i9 を選びがちだと思います。実際、i7 との価格差はそんなになく、どうせならと選ぶのもアリ。ただ消費電力が上がり、発熱も上がって効率が落ちるというデメリットもあるのでPCスキルのある人でない限り価格に合う性能を引き出せることはないかと思います。
デザイン業務には高価なPCを使いがちですが、性能のハードルが低くて良いというのは意外ですね。
お財布に優しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました