昨年くらいからのデザインの流行で、クレジットカードに「カード番号」が記載されないものが各社でも多くなってきました。
リアルで機械に通す分には必要のない情報だし、確かに合理的。
ビジュアル面、レイアウト面でもシンプルになり、個性は無いけれど凹凸が無く現代風のシームレスなカードになったと思います。
消えた番号の行方ですが、先行していた三井住友カード(NL)はスマートホン専用アプリで読み取る形に、丸井グループのエポスカードや、クレディセゾンのセゾンカードなどは裏面に記載を移動しているようです。
裏面に移動しただけで良いの!?
……と素人レベルで考えてしまうのですが、カード読み取り機に差し込んだ時に裏面なので、これだけで盗み見から守ることができる効果があるようです。高度なのかなんなのかよく分からないですが、まぁ確かに結果的にそうなるデザインですね。
ちなみにこのデザインは佐藤オオキ氏が代表を務めるデザインオフィス「nendo(ネンド)」が設計しているようです。
セゾンカードのデザインといえば、珍しい縦型のデザインにもなっています。
海外の名刺などでよく見るレイアウトですが、日本人の作るデザインではあまり見ないですね。
また、若い女性層にセグメントされたマーケティングデザインで、キュートな配色や光沢のある質感など、よく考えられているようです。ちょっと実物を見てみたい。
各方面でよく聞くことが多いサステナブルというキーワードにも敏感になっており、廃プラスチック問題にも配慮した素材を使用して製造されているなど、プロダクトデザイン的にも興味深いところがあります。
個人情報がカードの裏面に集約されたことで、遂にクレジットカードも SNS への写真のアップなどができる時代になりました。どうせカードを持つなら、かっこいいデザインのカードを持ちたい。各社競って差別化のためにクレカのビジュアルデザインに工夫をこらしたりもしていたのですが、その性質上、SNS で拡散されるほどのデザインというのは過去にありませんでした。
「映え」が流行語にもなる現代、クレジットカードという機能を持ったデザインが時代に合わせて変貌を遂げるというのは面白くもあります。今後は、名刺とかも情報を裏面に記載する企業とかが出てくるのでしょうか?
うん。さっそく用意だ!
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