デザインでよく間違った勘違いをされるのが「ユニバーサルデザイン」関連。
とくに「色分けすることで分かりやすくする」という間違った表現を目にすることも多いのですが、ユニバーサルデザインにおいて色を分ける表示というのは逆に定義されていません。
理由はシンプルで、広範囲の人類層を受け入れるユニバーサルの定義では障害の人を内包しており、色覚障害の人に判断できない色分け表示では意味がないからです。このあたりは CUD(color universal design)が定義されています。
それとは違ったアプローチでサインコードによる表現をしたのが、ポルトガルの大学教授である Miguel Neiva。ポルトガルでは割と広まっているようなので、日本発祥のデザインである黄色い点字ブロックのように世界にこれから広まっていくかもしれないですね。
Coloradd では幾何学的図形を利用して色を表現するアイデアが採用されており、青が下向き三角、赤が上向き三角、斜線が黄色、白が四角形の実線枠のボックス、黒が塗りつぶされた四角いボックス、という5つの基本記号があります。
これ以外の派生色は、それぞれの色の図形を組み合わせて表現されることとなります。
CMYK や RGB では計算式上、中心は白か黒かになるのですが、この表現では中心は結局塗りつぶされた四角い黒いボックスで、すなわち「黒」となります。
つまり減法混色。まぁ黄色があるからそうでしょうね。
ちなみに CMYK では、CMY の全てを混ぜると茶色にしかならないのですが、この Coloradd でも3記号を合わせた記号は茶色と表現されています。
こういう便利なシンボルは、UI の部分で積極的に使用し広めていきたいですね。
僕もアクセシビリティのところや、モニタリング用画面などで細かく使っていきたいと思います。
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