誰もが同じ世界で、同じ彩を感じるということ。Coloradd


デザインでよく間違った勘違いをされるのが「ユニバーサルデザイン」関連。
とくに「色分けすることで分かりやすくする」という間違った表現を目にすることも多いのですが、ユニバーサルデザインにおいて色を分ける表示というのは逆に定義されていません。
理由はシンプルで、広範囲の人類層を受け入れるユニバーサルの定義では障害の人を内包しており、色覚障害の人に判断できない色分け表示では意味がないからです。このあたりは CUD(color universal design)が定義されています。
それとは違ったアプローチでサインコードによる表現をしたのが、ポルトガルの大学教授である Miguel Neiva。ポルトガルでは割と広まっているようなので、日本発祥のデザインである黄色い点字ブロックのように世界にこれから広まっていくかもしれないですね。


Coloradd では幾何学的図形を利用して色を表現するアイデアが採用されており、青が下向き三角、赤が上向き三角、斜線が黄色、白が四角形の実線枠のボックス、黒が塗りつぶされた四角いボックス、という5つの基本記号があります。
これ以外の派生色は、それぞれの色の図形を組み合わせて表現されることとなります。
CMYK や RGB では計算式上、中心は白か黒かになるのですが、この表現では中心は結局塗りつぶされた四角い黒いボックスで、すなわち「黒」となります。
つまり減法混色。まぁ黄色があるからそうでしょうね。
ちなみに CMYK では、CMY の全てを混ぜると茶色にしかならないのですが、この Coloradd でも3記号を合わせた記号は茶色と表現されています。
こういう便利なシンボルは、UI の部分で積極的に使用し広めていきたいですね。
僕もアクセシビリティのところや、モニタリング用画面などで細かく使っていきたいと思います。

2014/12/07
色彩感覚のテスト
自分の色彩感覚について疑問を持ったりしますでしょうか?そんな時に、自信を持つためのテストを行えるサイト。■Online Color Challenge:Pantonehttp://www.xrite.com/online-color-test-challengeパネルが並んでいるのをドラッグしてグラデーションを組み立てるというものです。4行になっているので、…


2017/03/13
お気に入りのボトルインク「色彩雫」。日本の美しい情景を切り取る色彩
ここのところ、何を書くにしてもオレンジのペンを使うようにしてみました。わりと文字が見にくいのですが、すぐに自分の書いたものだと分かるので、やりやすいといえばやりやすい。ちなみに少し前までは、水色のインクを使ってました(コピー機でコピーすると映らないので、機密文書的に下手なものが拡散されな…


2013/04/09
俺とお前とオランダ
このデザイン処理された車。実はこれ、オランダのパトカーです。カッコイイ!ドアを広げて正面から見てみた時が秀逸で、心理的な威圧感を持って犯罪者に対峙するデザインになっています。このデザインを作ったのは、スタジオ・ドゥンバー(STUDIO DUMBAR)。公共デザインの多くを手掛けるデザイン事務所です…


2013/11/26
分かりやすくするために使用した色が、かえって混乱を招く
水道の蛇口をひねる部分の、「青」が冷たい水、「赤」が熱湯。そんな色分けは非常に分かりやすく、初めて使う人にも安心。同じ効果を狙ってからか、よく「色分けすることで情報を分かりやすくする」的なやり方を目にすることがあるのですが、その色が持ってる情報自体がよく分からないことって多いですね。色…


コメント

タイトルとURLをコピーしました