今年のデザインの流行「Fluent Desig(フルーエント・デザイン)」。
デザインシステムを掲げるリーディングカンパニーが多い中、流行させるまで広めたことのできたシステムは数少ないように思います。
Apple の Aqua UI は美しく革新的でした。これほどの拡散性とインパクトは以降無いですね。
Micorosoft の Metro UI も機能美と視認性に溢れ、新しい価値観に溢れたものでした。その設計性が理解できる人が少なかったのが残念ですが・・・。スマホやタブレットが当たり前になった現在ならもっと流行したと思うのですが、時代が速すぎましたね。
Google の Material Design は・・・Google 以外で使われているのは見たことないけど。まぁGoogle 先生が流行しているといえば流行しているでしょう。っていうか当時から流行してたフラットデザインだろこれ。
アパレル業界のように「流行」が一部の人間によって決定され今年はコレで行きましょうと決まるのであれば簡単なのですが、UI デザインの世界は「新しいものは使いづらい」という一般論の中で本当に綺麗で使いやすいと認められていかなければいけないので、トップに躍り出るには難易度の高い世界ですね。
■Fluent Design System(公式ガイドライン・英語)
https://fluent.microsoft.com/
上記のガイドラインでは設計思想の他、フォントやツールがダウンロードもできます。
よく分かんないけどダウンロードのできる「Design toolkits」のところだけ日本語で、アイコン制作用の PSD テンプレートファイルもダウンロードできます。
様々なデバイスが出現する際に世の中のデザインシステムは革新していくものだと考えられますが、Fluent の時代のデバイスとは「VR」。3Dに対応したデザインシステムといえます。
Fluent を構成する要素は「Light」「Depth」「Motion」「Material」「Scale」。
質感や表現はガラス好きにとっては大好物。
コンセプトの中には「Acrylic(アクリル)」というテーマで提言もされており、流行は1周回るという言葉通りに濃淡や透明度での表現は、早くもフラットデザインからの脱却で昔に戻ったようです。
スターウォーズやスタートレックなど SF の世界では当たり前に描写されていた未来的な UI。
人類が明日だと思っていた夢は昨日のものになり、この技術をどう実現しどう使っていくのかを真剣に考えなくてはいけない時代になりました。
音声入力などボタンを必要とせず、ユーザー体験に重きを置くという全く新しいインターフェースへの挑戦。ボタンの形がどうだというレベルのものではないデザイン提案になります。
Windows の次の大型アップデートでは、このデザインシステムの導入がさらに進むと思うのですが、5つのデザインコンセプト、「光・奥行き・動き・素材・スケール」がどのように実装されるのか楽しみですね!
この動画へのリンク:https://youtu.be/vcBGj4R7Fo0
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