古いデザイン、新しいデザイン、分類しようとするならひとつの区分は「図法幾何学」があると思う。
フランスの数学者 Gaspard Monge(ガスパール・モンジュ)が単なる美術というか画法であったものを、定理に落とし込むことで体系化し近代工学を完成しようとした頃。
そこには問題解決や変革などはなく、単なる表現の公式だったように思います。
ガスパール・モンジュのノウハウから進化した3D-CADにより、プロダクトデザイナーは研究機関を必要とせず、構造解析や応用力学といった難解で面倒な計算を感覚的に行うことができるようになったのだから、世界的な偉大な一人として名前が挙げられてもよさそうなのですがフランス人以外にはあまり知られていない気もする不思議。
■図法幾何学- Wikipedia
■ガスパール・モンジュ – Wikipedia
開発やデザインをやらない人には 3D-CAD は立体的な製図をするためのものという認識があるようですが、コンピュータの進化した現代においては、あらゆる物理計算をもこなせるエンジンを積んだ 3D-CAD こそが最も優れたデザインツールのように思います。
# やらない人には分かりにくいけど、デザインしたものの重さや体積など瞬時に表示されるので、感覚的なモノづくりができます。
ちょうど職人が手先の感覚で重さや角度をつけていくのと同じように、それ以上の正確さと再現性をもって作り上げていく感じですね。
この手の話の行きつく先は「手作りの方が温かみがあって良い!」みたいな感情論なのですが、たぶんですが、料理はナイフやフォークを使わずに手づかみで食べたほうが美味しいと思う! のような正解など存在しない論争なのかと思います。アジア勝ち組ですね。
と、いうことを、いろんな角度から見ると違うモノに見えてくるというオブジェクトの展開図を作ってみようとしているときに、ふと考えたのだけど、雑念がひどい。
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