デザイナーあるあるなのですが、提供された画像が小さかったりノイジーで「こんな画像で満足なクオリティで作れるわけないだろ!」とイライラすることあるかと思います。
心の平穏のために、少し前に仲間内で話題になった高品質に画像拡大できるライブラリである waifu2x-converter-cpp を自分サーバにビルドを試してみました。
上の画像が、画像ソフトで単純に2倍したもの(左)と waifu2x で2倍に拡大処理したもの(右)になります。
JPGで情報欠損あるはずなのに、元画像のクオリティを下げずに拡大してるってすごい! っていうか逆にちょっと美しくなってるし。
拡大したのもバレないレベルの綺麗さでびっくりです。もう小さい JPG でもなんでも来いってかんじですね。
■GitHub – DeadSix27/waifu2x-converter-cpp: Improved fork of Waifu2X C++ using OpenCL and OpenCV
https://github.com/DeadSix27/waifu2x-converter-cpp
waifu2x-converter-cpp はニューラルネットワーク、俗にいう人工知能を利用した画像解析+演算の仕組みで、ディープラーニングというより機械学習を利用し推測で解読し処理するというもののようです。ノイズ除去にもチャレンジしてみました。
気になるモアレや犬の細かい毛などが取り除かれているので、写真屋さんによる美肌加工などがロボットで自動でできそうです。
いよいよロボットに仕事が奪われる時代が近づいてきましたね。
加工画像の見覚えあるかんじからすると、プリクラやアプリの美化加工も似たような処理かもしくは同じことしてるのかもしれないですね。
考えられるのは最近の 4K や大画面への対応で、Imagemagick などのライブラリによる自動処理では到底無理だったものが「工数をかけずに」「自動でできる」というのはありがたいです。これで業務が捗るだけなく楽になります。
※Windows版もありました
https://github.com/lltcggie/waifu2x-caffe
僕は画像を次々に放り込んで自動化処理する為サーバに構築しましたが(処理に時間がかかるため)、高性能なグラフィックカードを所持している人は cuDNN という NVIDIA 製 GPU で利用できる機械学習向けのライブラリを使うことで高速化も見込めるようです。どれぐらいの短縮するためにいくらのお金をつぎ込めばいいのかよくわからんけど。
元画像(処理前)
waifu2x で拡大処理(2倍)
waifu2x で拡大処理(2倍)+ノイズ除去
コメント