突然ですが、食器をいっぱい買ってきました!
今、社食の準備を粛々としているのですが、そこで利用する食器です。
なんでデザイナーがそんなことしているの? という疑問もあるとは思うのですが、たぶんそんな日もありますよね。全国数多にいるデザイナーで社食の準備をしている人も 5 人くらい居ますよね、きっと。
これはアレですよ、「社内で食事をする人をデザイン」しているだけなんですよ、たぶん。
なんかそう無理やり理由づけていくと、なんにでも当てはまりそうですけど。
そして僕の職務経歴書は、どこまでぶ厚くなるのだろうか──。
経緯とか詳しいことは、無事にスタートして頭の中が整理できたら書くとして。
このへんは、いろんな人の想いや人間性があって、それを伝わるように間違えずに書くようなことは、あくせくしている今の僕には難しいのです。
とにかく、新しいものをやろうとすると、いろんなことが見えてきます。
経費のことひとつでも、お店の人には、どの品質のものまで買えるのか「予算はいくらだ?」と聞かれる。
かと思うと社内からは、いくらお金を用意すればいいか「予算はいくらだ?」と聞かれるという完全な板挟み状態。
お金をかけて品質を上げるか、金額を下げるのか。
後で文句を言うことはできても、誰もそれを決められない。
正しいのか間違っているのか分からないままの、孤独な選択。
物事を進める・実行するというのは決断の連続で、文句はただのわがまま。
そんな図式も見えてきました。
そう考えると、多くのお金を動かしている経営者とか店主の人とか、強いハートの持ち主なんだな、と改めて感じずにはいられないですね。
まぁそんなビジネスセミナー的なことは置いておいて。
分かんないことは恥を忍んで、先駆者に聞けばいいじゃない!
どうせ僕は何もできない人間だし!
ということで、いろいろ相談して教えを乞い、はるばる車で愛知県瀬戸市へ。
藁にもすがる気持ちで陶器の食器を買いに連れていってもらいました。ちなみに「せともの」という言葉は、「瀬戸市の物」というのが語源だそうです。
この街は陶器の生産者が多く、作家さんや店が多いです。
街並みには、なんだかイタリアの田舎町を彷彿させるような、不思議な上品さと繊細さがあります。
こんな感じのお店もところどころあり、数歩歩けば陶器店が店を構えているところに出くわすという、創造的な街。
この街にあるお店に連れていってもらいました。
良いものが安く購入できる理由。
陶芸作家さんは、ほんのわずかでも自分の思い通りにならないものができると、もうそれが「自分の作品じゃない」と認めません。ただ、このわずかな「違い」が一般人には見分けがつかないのです。なぜなら作家さんの思い描くイメージは作家さんの頭の中にあるわけで、目の前の現物が作家さんの頭の中のイメージと合致しているかどうかは他人には分かりません。
そんな成果物を仕入れてきて販売しているので、安く手に入るというわけです。
最近はブランド物のアウトレット品が販売されるショッピングセンターが、観光客が寄るくらいに大繁盛するらしいですが、そんなアイテムになります。
お店はわりと広かったのですが、こんな感じ。
もうちょっと綺麗に整頓して陳列したらもっと売れると思うのですが、こんな感じの中の商品をひっくり返して探しまくると、思わぬ掘り出し物が見つかるというわけです。
こんなお宝も出てきました。
普通にポンと置いてあったけど、これかなり高く売れるんじゃないだろうか・・・状態良いし。
というわけで、たくさん買ってきました!
まさかこの値段で、こんなに良いものがたくさん買えるなんて思いませんでした。
料理人が食器にどのようにこだわるのかも、勉強になりました。
たぶん僕ら一般人は、自分の趣味を前提に、対象の食器の単体での見た目で判断して選んでる。
だけど当然なのだと思うけど、料理人は、料理が食器の上にのった姿をイメージして選びます。
そんなわけで購入してきた食器類。
すごく高級そうに見えるけど、実は100円です。
僕もこのお皿の上にのる料理のことを考えると、わくわくとヨダレが止まりません。
ちゃんとお皿を洗って綺麗にして片づけるところまでやってくださいました。
最後まで責任感のある仕事に、ちょっと感動。
僕自身、少しでもはやく情報発信できるように誠心誠意をこめて頑張ります。
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