(C)Sputniko!
Sputniko!(スプツニ子!)さん。略称「スプ子」。
インターネット上で話題の「美人理系アーティスト」という地位を築き上げた、女性クリエイターです。
彼女の経歴は、すごく変わっています。
父親は関西出身の日本人。母親は英国人。
両親とも数学者で、その才能を受け継いだ彼女は高校をさぼっても、英国を代表する大学である名門インペリアル・カレッジ・ロンドンに簡単に入学、20歳で卒業してしまうほどの明晰な頭脳の持ち主。
大学を卒業した彼女は理系のスキルを活かしてプログラマの職に就くのですが、ある日突然、アートの道に。
そしてハーフならではの美貌を持ちつつ、独特の感性の問題提起、ロジックに基づいた問題解決方法を持った理系アーティストが登場することになるのです。
不思議な響きを持った「スプツニ子」というアーティスト名は、ロシア語の「Спутник(スプートニク)」という言葉からきているそうです。
ロシアの「スプートニク」とは、勿論、打ち上げロケット&衛星の名前。ロシア語では「ついて回る」という意味の言葉で、衛星を指す言葉になっています。高校の時に背が高くロシア人っぽかったので、そんなニックネームで呼ばれていたそうです。
スプ子さんの現代アート活動は、ちょっと他人とは違います。
多くのアーティストが、黙々と孤高にストイックに自分の感性を突き詰めた作品をアウトプットしていくのに対し、彼女は仲間を巻き込みます。彼女は生まれつきの天才なだけで、人生で学び習得した独特のスキルを持ち合わせていない。だから作品を作るのにスペシャリストに依頼するのだそうです。
・・・と言いつつ、本人はプログラマの仕事をした上でデッサンなどの技術が無くても、英国王立芸術学院(RCA)に入学試験を突破するほどの芸術的発想の持ち主なのですが。
ちなみに、MoMA(ニューヨーク近代美術館)で企画展を開いたり、今秋から MIT の助教授になったり、すごいことになっていますね。
スプ子さんの作品を一言でいえば、お下品。
ただバカバカしくも、「でも、その答えはなんだろう?」と作品が提示する答えに興味を持ってしまうほどの強烈なテーマがあります。
元々、気づきの天才で、常人が不思議に思わないところを拾い上げ、それを自分なりにロジカルに分析し、それをエンターテイメントの要素とノリを加えて作品にする。女性ならではの怖い物しらずというか、小さい頃から美術畑を進んできたわけではないという異国人的な立ち振る舞いが、そんな作品を作り上げるのかもですね。
インハウスデザイナーとは決して交わることのない仕事っぷりですが、既存の枠に入らない悪ノリする現代アーティストとして、これからも要・注目な人です。
■スプツニ子さん~彼女はサイエンス [テクノポップ] All About
http://allabout.co.jp/gm/gc/375847/
■インターネットラッキーってなんだ!? 話題の理系アーティスト、スプツニ子!さんにインタビューしてきた : ギズモード・ジャパン
http://www.gizmodo.jp/2011/02/sputniko.html
■Sputniko! | スプツニ子! | Artist | PUBLIC-IMAGE.ORG
http://public-image.org/interview/2010/09/06/sputniko-2.html
■Public/image. | 「Talk Session: 児玉裕一 × スプツニ子」| PUBLIC/IMAGE.SESSION Vol.6 | PUBLIC-IMAGE.ORG
http://public-image.org/column/2010/10/12/session06-2.html
■スプツニ子!インタビュー – CINRA.STORE – 音楽,アート,デザイン,映画,演劇のショップサイト
http://store.cinra.net/static?content=interview-sputniko1
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