あまり最近は聞かなくなってきた言葉ですが、「ノーフリーランチ定理」。
直の意味では「無料の昼食は存在しない」、です。
IT関連では昼食は会社で用意されるところが多そうなので、なんとなく身近に感じない言葉なのですが、コロナ影響下に置いてはそもそも事務所という存在が希薄になっているはずなので、まさにフリーランチは存在しないと定義されているのかなと思います。
僕は何の変化もなく毎日通勤して、毎日変わらず仕事をしているのですが、改めて職種というより従事する業界・形態でだいぶ変わるんだなぁという感じ。
ノーフリーランチ定理ですが、文系にも理系にも馴染みのある不思議なキーワードです。
文系にはアメリカの SF作家ハインラインの書いた小説の一説で有名に。
マーケターには経済学者フリードマンの主張から。
理系には、人工知能関連のアルゴリズム概念から。
それぞれの角度から知られている定理というのも面白いです。
■ノーフリーランチ定理 – Wikipedia
昔に「夜にお酒を飲んだりサービスを受けた人は、昼食を無料にする」という販売戦略が海外で流行したことがあるらしいのですが、実際には「無料の昼食代」は「夜の酒代」に含まれているので無料の昼食は存在しない、という定理です。
振り返れば多くの販売戦略に影響を受けたものが感じられるなというのもあるし、経理の部分で考えさせられるものもあるし、アルゴリズムにいたっては研究の進化を止めたくなるくらいのインパクトがあります。
デザインでも、問題解決には多様性の影響を受けることが説明できる言い訳として、活用ができます。
2019/08/22
古いデザイン、新しいデザイン、分類しようとするならひとつの区分は「図法幾何学」があると思う。フランスの数学者 Gaspard Monge(ガスパール・モンジュ)が単なる美術というか画法であったものを、定理に落とし込むことで体系化し近代工学を完成しようとした頃。そこには問題解決や変革などはなく、単なる表現…
2018/05/02
この画像は、何という文字に見えるでしょうか。アルファベットの「B」だという人もいれば、数字の「13」だという人もいます。認知心理学では、書き崩した文字、通称「Broken-B」を使った Jerome Seymour Bruner 達による有名な認知実験があります。2つのグループに分け、前者には先にアルファベットの文字3つ…
2017/12/16
ヒックの法則・フィッツの法則、プレグナンツの法則など、デザインという技術の中にも古代から紐解かれた法則が存在します。既存の概念に捉われない新しい挑戦や、従来かあの問題解決の役割を負うところがあっても、それとは違うところで考え方のように落とし込まれているルールがあることも事実です。1人が作って…
2017/06/13
急にロボットに対する欲求が抑えられなくなり、DVD鑑賞。「アルドノア・ゼロ」、全24話。人類が地球と火星に分かれて戦う戦争と群像劇で、見どころは地球側の現代兵器に近いリアルロボットが、火星側の超文明・超技術を搭載したスーパーロボットをいかに倒していくかというところ。SF作家アーサー・C・クラー…
コメント