甘美なき冷酷の美、それが数学。


海外のクリエイターの作品「Beauty of Mathematics」が面白いです。
女子とかなら「え? どこが?」と思われる方がほとんどだと思うのですが、男子なら興奮すること必至です。
横長の画面枠の中に、3つに区切られた空間。そこ空間はそれぞれ、下記のように表現されています。
 左に、方程式。
 真ん中に、グラフなど可視化したもの。
 右に、式がリアルに及ぼす物理現象。
このコンセプトだけで、インフォグラフィック好きとしては、ご飯が3杯食べられますね。
その映像がこちら↓



BEAUTY OF MATHEMATICS
※画像をクリックすると動画が再生されます
単純な方程式から世の中のリアルが説明され、そして単純なグラフ化された情報で説明される。
誰もが複雑で実現えきないと思い込んでいるものが、簡単な式で表現できたりとか、またはその逆パターンとか。
血液型の○型は、こういう性格だとか。
それって人間の性格は 4 パターンしかないってこと? という不思議も感じるのですが、統計的に 4 パターンの人間に分けていけば可能な分類方法ではあるし。
とある人物のブログテンプレートを依頼されているのですが、そのコンセプトが「このブログのデザインは証明された数式と未解決問題で構成されている・・・的なノリ」という風に決めてしまったので、いろいろ考えてはいるのですが、未だにアイデアが思いつかないわけですけどね。
この頭の中のもやもやなイメージを、なんとかして現実化できないものか。
美術関連と数学は深いところで関係性も強く、研究者としてデザインを突き詰めていけば、必ず数学の壁にぶち当たります。
企業内でも効率化という業務上の義務があるので、定数や可視化というのは求められるし。
 数学には、残酷なまでのクールさと冷酷さと、現実。
 美術には、穏やかで熱く甘美な、堕落めいた夢。
そんな風に表現できるイメージがあると思うのです。
感覚的な仕事と定数化された仕事の境界線って、どこなんだろうと最近は思うことがあって。
感覚的ではだめだと思ってはいても、急かされるような生活の中では、無意識を整理するというのは労力が必要で。
数学での「ゼロの発見」のような概念を導入できる頭があれば、また違うと思うのだけど。
貫き通すところは、貫き。
曲げなくてはいけないところでは華麗にひっくり返す。
そんな風にして考えることが必要だと思います。
すいません、今、納期に追われていて自分でもなに言ってるのかよく分かってません。

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