史上空前のスラブセリフ流行(世界)に便乗


僕のスタイルというかフォントの使い方は固定されていて、直線的なフォントばかり使うのを自覚しています。
基本、Futura、Avian の 2つだけ。
日本語フォントでは「新ゴ」しか使わないです。
これだけで勝負してるとか、自分でもすごいなー、と思うのですが。
すごいなっていうか、原因は自分でも分かっていて。
自分の好きなものを作りすぎているのだと思います。
「あれ作りたい! これも作りたい!」と思うものの、「あれ? でも収益性ないなぁ」という結論に至り、結局のところ企業向きの個性では無いのですよね。


といいつつ、僕に求められているものへの自覚もあるので。
これを活かした僕の個性にして他人が望むクリエイティブを作りたいなあとは思っています。
そんな前振りに関係なく、僕の嗜好とは別に、ここ最近のデザイントレンドと言われるスタイル「スラブセリフ」について。
僕の趣味とは真逆の、線の太いフォント。
サンセリフでもなく、セリフでもない。
フォントの系統としても滅多に聞くこともない「スラブセリフ」と呼ばれる書体です。
なぜこんなフォントがトレンドに・・・(チッ)
※あくまで個人的な感想です
初心者にも分かりやすいように努力して説明してみますが、「セリフ」というのは、フォントの字体の端に付いてる「ヒゲ」の部分です。
「ヒゲ」というのは昔の DTP デザイナーの間なら通じるかもだけど、現代っ子デザイナーには死語だと自分でも思う。
サンセリフ、というのはセリフの付いてない(ヒゲの無い)書体です。
で、件の「スラブセリフ」というのは、このセリフの部分が直線でできていて、字の本体の線と変わらない太さを持つようなフォントのことをいいます。
この直線のヒゲが、グリッドデザインにとても合うというか。
グリッドで構成されるユニットの中に、頭とお尻に水平線のあるスラブセリフがあることにより、おさまりがよく、水平線を意識するというか、文字の読み進む方向を意識させるような想起があります。
また Retina ディスプレイなど解像度のが高くエッジの効いた画面に、ヒゲがアクセントとしてくっきりと映えるということも大きいです。
スラブフォント系で有名なフォントは、Clarendon(クラレンドン)。
あとは自分で持っているものとしては、Rockwell(ロックウェル)。

海外の制作物は、これで展開してみようかな。
Futura はいくらなんでも古いし。
デザイントレンド。トレンドかぁ(悩)
他人の作りたいというものは、難しいなぁ。

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コメント

  1. 詠み人シーラカンス より:

    やっぱり、Avantgarde Gothic。
    スラブセリフはいいですよ。
    見出しから本文、ストリート・ファッションからお固い文書まで
    何にでも使えて便利。
    あと、サンセリフよりも可読性で優れてますし。
    問題は、日本語のフォントでうまく組み合わせられるのがあまりないことなんですが…

  2. yasukawa より:

    可読性はいいですね。
    ただ自分の場合、なんだか疲れちゃうんですよね。
    日本語、確かに。
    キアロとかなら合いそうかなぁ。
    フリーだとうつくし明朝体とか面白そう。

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