「色を喰うアクマ」動画というクリエイティブを利用した販促


(C) Adobe Systems Incorporated.
「色を喰うアクマ」という動画が、すごい。
この動画は10組のクリエイターの合作とのこと。
アドビを題材にしたコンセプト動画を、と依頼して制作されたものだそうです。
社内から発信するならまだしも、外部に制作依頼を出せるところに、ブランド力を浸透させた底力のようなものが伺えますが…しかしこんなに認知されているのに何故この動画なんだろうという気も。

動画リンク:https://youtu.be/NRbRHoJSDO8
公開された動画は、「わー、よく動くなぁ。すごいなぁ」という普通に終わるものなのですが。
どちらかというと本命は、こちらの本番動画では無く、同時に公開されたメイキングムービーの方だと思うのです。

動画リンク:https://youtu.be/VXPnQVEBX6Y
メイキング動画の方は、各種アドビのツールを使って、どのようにして作られていくかがシーンを切り替えながら綴られます。
クリエイティブ職じゃない人にはなんのことだか分からない映像だと思うのですが、正直、「そういえばアドビにこういうツールあったっけ…」とか想い出すような内容。また、そのツールを使えばこんなカッコイイ動画が作れる!的な扇情的なプロモーションになってますね。
単純なフィルム映画のようなリアルを説明する動画ではなく、こういうクリエイティブもあるんだなぁと改めて思い知らされました。
サービスをこういう形で紹介していくことで利用者を増やしていく。
アドビはクリエイターに対してクリエイティブツールを販売する会社ですが、単純に製品のメリットを伝えるという既存の手法では無く。
「クリエイターならこう使う!」みたいな実例を出すことで、このツールがどんな商品なのかを分かりやすく説明する、良い方法だなぁと。
みんなの憧れ一流クリエイターに作らせるというのも、宣伝効果が高いですね。
この動画を作った「一流クリエイター」は、なぜだか明かされないそうです。
唯一、進撃の巨人展などの作品で話題の株式会社カイブツさんだけが名前が公表されていて、インタビュー記事などもあります。
■「すべてをのみこんで吐き出す」カイブツ木谷友亮インタビュー – 映画インタビュー : CINRA.NET
http://www.cinra.net/interview/201508-thecoloreater
これは良いインタビューですね。
僕は本格的なアニメーションのようなクリエイティブの経験は無く、作ったものといえば有楽街に設置されたテテル内のアニメムービーや、WEBサイトの各種スプラッシュムービーくらい。
どちらも Flash で作ったムービーなのですが。
最近のムービー編集ツールはエフェクトも多様でスクリプトによって多彩な表現もできるようなので、CGやバックグラウンドの描画に使えば表現の幅が広がるというか下衆な言い方をすれば仕事の幅が広がるなぁと考えていて。
今までのような静的なグラフィックではなく、動的なグラフィックやレスポンスによって、ちょっとリッチな見せ方になればいいんあじゃないかなぁと思っています。

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