IDEO といっても普通の会社だった


あのアメリカのデザインコンサルティング会社「IDEO」が、日本の博報堂の傘下になったというニュースがショック。
IDEO ほどの良い仕事をする事務所が札束に負けるこの仕事なんて、もう夢も希望もないです。
ていうか、日本オフィスは撤退していたはずなのに(ちなみに設立時の社長は、あの深澤直人氏)、いつの間にかひっそりと再び立ち上げていたのですね。


IDEO の凄さを知ったのはアメリカでのテレビ番組。
クリエイターの技を競わせるエンターテイメントの番組で、当時無名の IDEO が番組からの課題を受け、どのようにプロダクトデザインを行うか過程の一部始終をカメラが追う…というものだったと思う。
日本でいう「大改造!!劇的ビフォーアフター 」で建築士である「匠」が、どのようにしてリデザインを行うかの過程を放送する、あんな感じ。
このプロット面白いんだけど、こういう番組増えないかなぁ。
今、思い出してみると結構記憶があやふやで危ういのだけど、課題はベビーカー? だったような。
当時はまだ珍しい「デザイン思考」を掲げ、フィールドワークを中心に調査し、モックアップを組み上げては試し、というスタイルはデザイナーの仕事の仕方を確立したといっても過言ではないし。
成果物の革新さとかではなく、微妙なかゆいところに気づき手を届かせるという手法は、設計思想としての源泉であり「創造」に近づくことなんだなと概念で理解もしたりした。
壁一面に貼られた紙に描かれたものや、貼られたポストイットの量は膨大で、アイデアというのは奇想天外な馬鹿馬鹿しいものではなく、小さな気づきとそこから導かれたロジックということも理解した。
そんな IDEO だから、なんだかちょっと残念。

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