僕はお酒を呑まないですが。
そんな僕がイマイチ価値観の分かってないシーンが「乾杯の瞬間を撮りたい」。
気の合う仲間が集まり、そんな楽しい瞬間を共有し残したい。
とても分かる心情。そしてその瞬間を残すのは重厚で保存の利く押入れのアルバムの中では無く、SNS上やスマホの中というのもなんとなく分かります。要はカジュアルにシェアしたい。イマドキのエクスペリエンス。
そしてそんな席で集まった際に最初にグラスを合わせるのが通例だと思うのですが、グラスを合わせて時をとめて、片手でプルプルしながらスマホを必死に操作して写真を撮ったりしてないでしょうか。
問題解決がデザインならば、この切実にしてダサい問題をいかにクールに変革するかを考えるところですが・・・。
で、何回かそんなシーンで利用できそうなガジェットや仕組みを考えようと何回かラフ画とか考えてたのですが。グラスのがカチ合う音をマイクが拾うと自動で撮影とか。でもそしたら音声入力でいいよね。画像解析でビールの色が集合したら自動撮影でもいいよね。そんなこんなでイマイチ良いのが思いつかないので、どこかの誰かがいつか作るのだと思います(丸投げ)。
そうしていたら、似たような発想のものが kickstarter にあった。
■BOx | THE SMART BOTTLE OPENER
http://bottleopenerx.com/
栓抜きですね。
「BOx」で「箱」? と思うのですが、どうやら「Bottle Opener X」というコードネームだった商品名を略したもののようです。
クラシカルな木材の外観を持つこの栓抜きの内部には最新式のスマートチップを内蔵した基盤が組み込んであり、無線 Wi-Fi を使って SNS のタイムラインに「いまビールの栓を開けました」と、開けるたびにガンガン投稿を送る機能が付いています。
・・・なんという、リア充テロ。
わりとシンプルで、開発したとしても手のかからないシステムなのですが、これだけの機能でも欲しがって使う人は多いようにも思います。
スマホのアプリによって、いろんな時計データも保存・分析され、グラフィカルに表示する機能もあるみたい。
飲酒量も後で分かるし、親や恋人には監視機能としても使えるし、ライフスタイルを拡充するアイテムになる可能性も持っていますよね。発想自体は多少のオフザケがありますが、実生活に役立つ機能ともいえます。こういうデザイン良いですね。
片手で開けられる機構を持っているので、スマホのオートシャッター機能にも対応してくれると、前述の僕の理想の解決の仕方なのですが・・・。
ちなみに、ヴィジュアル的には、僕の栓抜きの理想形は「RUBAN」。
仰々しい形状の多い栓抜きが多い中、1枚板を1回折り曲げただけの、こんなシンプルな形で良いというのは驚きですよね。力の伝わり方の研究の成果というか、物理学もプロダクトデザインには必要なんだなと改めて思います。
ちなみに購入すると1万円くらい。
http://contexte-design.com/ruban
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