悪魔以外のスーパーロボットならエントロピーの減少は可能か


急にロボットに対する欲求が抑えられなくなり、DVD鑑賞。
「アルドノア・ゼロ」、全24話。
人類が地球と火星に分かれて戦う戦争と群像劇で、見どころは地球側の現代兵器に近いリアルロボットが、火星側の超文明・超技術を搭載したスーパーロボットをいかに倒していくかというところ。
SF作家アーサー・C・クラークの定義した有名な3つの法則の中に「十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない」というのがありますが、まさにそんなスーパーテクノロジーで地球側の武装を跳ね返し一撃で葬る能力を持つ一騎当千の無敵ロボとなっている脅威に対して、チープな武装しか持たない主人公たちが劣勢を覆しどう攻略していくかというロマンのあるロボット・ドラマです。
作品中には物理学や化学などの用語も頻繁に登場するのですが、大人になってもなかなか理解が難しいですね……。


例えば、「エントロピー・リデューサー」という固有能力を持ったエンジンを積んだ敵がいて。自動車など通常のエンジンが熱量を運動エネルギーに変換するものなのですが、火星の技術だと魔法のように無尽蔵エネルギーを変換する技術が確立され、それが無敵たる理由なのですが。
エントロピーというのは分子運動の指標で。
電子レンジが分子の運動を加速させることで熱量を発生させるという理屈の逆で、「半径一キロ以内の全ての物体の分子運動を止めて熱量を奪い、凍結させる」という能力で、あらゆる材質を凍らせ分子同士の連結を脆くし破砕し、バッテリーの化学反応を止め、人間の体温や空気までも凍らせる敵をどう倒すのかというシーンなどは、単純なバトルではない面白さがあります。
なんで熱力学第二法則まで持ち出されてバトルしないといけないのかよく分からないですが。
マクスウェルの悪魔 – Wikipedia
分子運動止められるなら倒せなくね? と思うのですが。
劇中ではグレネードランチャーを空中炸裂させ、その爆発の炎に自分の機体を突っ込ませて爆発の熱量で自分の機体を温め氷結するのを防ぎ、近接したところでゼロ距離射撃で倒す、というシンプルに強引な方法で撃破することに成功しています。

この動画のリンク:https://youtu.be/vo22oOcmris
なんだかいろいろ考えていた自分が馬鹿みたいで、要は何事もつっこめばなんとかなる、という教えですね!
しかしなんだかんだいっても一連のロボットアクションがかっこよく、理屈抜きで好き! ロボットは良いですね。
最後に大爆発が起きる描写があるのですが、敵機体の爆発ではなく、奪っていた付近1km以内の熱量が一気に復活したため、凍った空気が気化爆発し炎上したということみたい。
 

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