天才になるためにやる、たったひとつのこと。


ちょっと前に、同職の人と話していた際に話題になった話。

「Dreamweaver でコードを書いたら崩れて表示されるけど、それは当たり前。Dw では崩れていても、ブラウザでは正しく表示する」

Σ(゜Д゜lll)!?
大体それが自称「WEBデザイナー」の共通意識らしい。
わりとベテランでもそう信じている人がいるみたい。
確かに他人のソースを Dreamweaver に貼りつけて表示させてみると、崩れている。
なるほど。
長年の疑問が解決された気がする。
自称「WEBデザイナー」の人にはショッキングなことかもしれないけど。
CSSが理解できてて、正しく書いたらDreamweaver 上でも崩れませんよ?


なんでみんな、Dreamweaver の崩れをそのままにしているのか理解できました。
あれって、スキルが足りないのだとばかり思ってたのですけど、崩れているのが正しい状態だと思ってたんですね(笑)。
「崩れている状態」が「正しい状態」だと思っていたら、修正することをしないので、そりゃそこからスキル上がらないですよね。勉強しないですよね。
自分は正しく書けていると思いこんでいるのだから。
っていうか、それなら Dreamweaver みたいな高価なツール要らなくね?
ちなみにブラウザで正しく表示されるのは、ブラウザの方で「こう表示したいんでしょ」というレンダリング補正をかけてくれているからです。
これを全員が理解した時に、その場が騒然となったのですが。
つまり、先輩は崩れているから後輩をサボっていると思っている。
後輩は、クオリティが高いものを作る天才の自分が評価されないのかと不満に思っている。
こういう図式ができるんですよね。
怖っ。
これって他の業務にも同じこといえるので。
自分ができているとかできていないとか。
自己評価をしても他人評価とかなりというか全然差があるわけで、でも当人には分からない世界。
人間関係の中には、こういうことが多々あるんだろうな、と考えさせられました。
必要なのは、不備を認める素直さと、愚直なまでの勤勉と貪欲さ。
人間の成長のためには、「正しいことを教える」のではなく、「本当は間違っていることの指摘」の方がはるかに重要ということが理解できました。一生、「正しい」を疑わずに信じることになるし。
最近は IT 技術者でも Google 検索で独学している人が多いと、かなりヤバい状況なんじゃないですかね。
正しい情報なのかどうかもわからないまま、それを信じていくことになるのだし。
そういえば、SEO 業者の乱立なんて、まさにそんな状態でしたね。
とりあえず自分のことに置き換えてみて。
いろいろ怒られたり、間違いを指摘されたり。
そういう状況なのはすごく幸せなことだと思います。
フリーランスだと、そういうの全くないから反発するだけでスキルは現在位置のままですからね。
かって巨大匿名掲示板を作った H 氏が残した「嘘は嘘であると見抜ける人でないと(インターネット掲示板を)使うのは難しい。」という名言も、今となっては光を指す予言者のような言葉だなとも思わずにはいられません。
正しい方を選択するという行為には、決断力の他に、考え方の軸になる知識や自分自身の歴史になるはずなので、もっといろいろ勉強しないと駄目だなぁと、さすがに思わずにはいられないです。

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