プロトタイプ作成ツール「Maquette」のベータ版がリリースされていたので、さっそく試してみました!
あまり情報が無いのですが、Microsoft の社内デザインツールとして開発されたものが一般公開用に準備されているもののようです。無料配布するには高機能すぎるし、かといって有料にしても使いこなせる人が少なそうだけど、どうなんだろう。値段が高そうだなぁ・・・。
「Maquette」は美術用語で彫刻などのモックアップを言うのですが、なかなか綺麗な言葉を持ってきましたね。
VR と AR を融合させたものが MR(混合現実)という呼ばれ方をするのですが、あまり MR 感は正直無いです。
デジタルクリエイターは複数ディスプレイや大画面での制作をしたいと考えている人も多いと思うのですが(実際やるとディスプレイから発する熱気で暑いです)、仮想空間内で好きな角度から好きなだけコンソールを開いて感覚的に作業できるので快適といえますね!
Maquette は公式サイトから申請することで使用可能で、メールアドレスと Microsoft アカウントが必要になります。
メアドを登録して申請すると、プロダクトキーが発行されストアからダウンロード可能になります。
■Microsoft Maquette Beta – Home(公式・英語)
https://www.maquette.ms/
全編英語なので、英語の知識は必須です。
UI は 他の VR と一緒の操作感なので、別の 3D 系デザインツールを使ったことがあるなら簡単に理解できます。
起動時に必要なものが表示されチェックされるので、何が足りないのか一目瞭然です。
画像では両手のコントローラを起動していないため赤い文字でエラーになっています。
左手甲にデザインツールでは見慣れたパレットが表示されるので、右手でそれを選んでいくだけです。
絵画を描いているようなスタイルですね。
空中にポコポコと立体モデルを置いていくことができます。パレットから形を選んで右手で置きたい空間座標へポンと置くだけなので感覚的。数字座標を入力したりマウスやトラックボールで視点をぐりぐり変えながら3Dモデル構築していた人にはあきれるほど簡単。
3Dモデルは選択し直して色を変えたり大きさを変えたり、それそれコントローラを使って指をさっと滑らせるだけで変わります。
VR で作るメリットはデザインツールの使い勝手そのままに、サイズ感や使い勝手などの「現実での体験」をそのままフィードバックできることですね。
従来のデザインツールは所詮画面の中で作られるので、出力されるまでは感覚がつかめないものなのですが、仮想と現実を MIX させることでの相乗効果が素晴らしいです。もう残業する必要なさそうです!
いろいろとプリセットが用意されており、練習がてらいじくり回すことが可能。
まだ試してないけど Unity へ対応しているため、3Dコンテンツを作成して利用することもできるそうです。
こういう新しいツール、今後もいろいろ出てほしいですね。
ちなみにさっそく社内で使っていたところ、あちこちの席から失笑が聞こえてくるので、人目につかない「VR 部屋」とかを会社に作ってもらった方がいいですね・・・。
小さくモデルを作れば目立たないのですが、空間を大きく使うと身振り手振りも大きくなるので目立つようです。
「ゴーグルかぶって仕事してる人、あんま見ないわ」
と言われたので、もっと普及した未来では当たり前になっているかもしれないですが。
でも隣同士で踊るように全身動かしている職場も、それはそれで嫌だな。
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